リハビリの効果や料金を比較!保険適用リハビリと自費リハビリの違いについて
最近、病院で受けられる保険が使えるリハビリのほかに、自費リハビリという選択肢が増えてきました。でも、リハビリの効果や料金について、わからないことも多いかもしれません。自費リハビリって何だろう?どう違うのかな?と疑問に思う人もいるでしょう。
保険内のリハビリと自費リハビリを比べてみると、自費リハビリのメリットや注意点がたくさん見えてきます。たとえば、自費リハビリでは、より時間をかけて詳しい指導を受けられたり、自分の希望に合わせたリハビリプランを作ってもらえたりします。しかし、その分、料金が高くなることもあります。
自費リハビリは料金が高いですが、リハビリの効果も高いと言われています。なぜなら、一人ひとりに合わせたきめ細かな指導が受けられるからです。また、最新の機器や専門的なプログラムを使うこともあります。
一方、保険内のリハビリは費用が抑えられるという利点がありますが、時間や内容に制限があることもあります。そこで今回は、保険内リハビリと自費リハビリの効果や料金の違いについて詳しく比較してみました。リハビリ選びの参考にしてみてください。
目次
リハビリの効果に違いはあるの?保険内と自費リハビリを比較
リハビリには大きく2つに分けて保険適用で受けられるリハビリと自費リハビリがあります。どちらもそれぞれメリットデメリットがありますので比較してみましょう。まずは1つずつ特徴を解説します。
保険適用リハビリ
保険適用リハビリには医療保険と介護保険の2種類があります。どちらも1割〜3割の利用者負担でリハビリが受けられます。自己負担が少ない代わりに、日数や内容が決められているのが特徴です。さらに介護保険と医療保険でリハビリの提供施設が変わるので確認しておきましょう。
<介護保険の提供施設>
- 介護施設でのリハビリ…デイサービス、デイケア、特別養護老人ホームなど
- 訪問リハビリ…病院、介護老人保健施設、介護医療院など
- 訪問看護リハビリ…介護医療院、訪問看護ステーション
<医療保険の提供施設>
- 訪問リハビリ…病院、診療所
- 訪問看護リハビリ…訪問看護ステーション
自費リハビリ
自費リハビリは全額自己負担となりますが、日数や回数に制限がなく自由度の高いリハビリを受けることができます。また、自費リハビリを受けられる施設もさまざまあり、サービスも多岐に渡ります。リハビリの内容は利用者の希望に沿って実施されるため、納得いくまでリハビリに取り組むことができるのが特徴です。
<自費リハビリの提供施設>
- 医療機関
- デイサービス
- 民間施設
- 訪問型サービス
保険適用リハビリと自費リハビリを比較
以下は保険適用のリハビリと自費リハビリの違いを表にまとめたものです。
保険適用リハビリ | 自費リハビリ | |
料金 | 1割~3割負担 | 全額自己負担 |
日数 | 最高180日まで | 制限なし |
内容 | 医師の指示のもと行う | 自分で選択できる |
保険適用のリハビリは費用は抑えられますが、日数や回数など、リハビリ内容の時間制限もあるため、人によっては物足りないと感じるかもしれません。
リハビリの効果は高い?比較して見えた自費リハビリのメリット
自費リハビリの効果は保険適用のリハビリと比較すると高いと言われています。なぜ、自費リハビリは効果が高いのか、自費リハビリのメリットと共に解説します。
回数や日数の制限がない
自費リハビリはリハビリの回数や日数の制限がありません。保険適用のリハビリは、疾患によってリハビリが受けられる期限が設けられていて、最大で診断を受けた日から180日までと決まっています。
一方、自費リハビリは保険によるサービスでなないため、制限がなく、自分の好きな時間帯や曜日、回数などを選ぶことができます。患者さんの納得いくまでリハビリに取り組むことができるため、効果も感じやすいです。
保険適用内のリハビリ期間が過ぎてしまった方や、リハビリ回数をもっと増やしたい方には大きなメリットとなるでしょう。
自由度の高いリハビリプラン
自費リハビリは施設だけでなく、リハビリプランも制限がなく自由に選ぶことができます。保険適用のリハビリは基本的に医師の指示のもと行われるため、ある程度の制限があります。
自費リハビリは保険外のため内容に制限がなく、本人が希望するリハビリを受けることが可能です。例えば、日常生活で不自由に感じていたことに対するリハビリに取り組み、QOLの向上を目指す人もいらっしゃいます。
患者さん自身の望むリハビリに制限なく取り組むことができるため、リハビリに対する意欲も高まるでしょう。
高品質なリハビリ
自費リハビリは理学療法士の資格を持った技術の高いセラピストと相談しながらリハビリに取り組むことができます。また、保険適用の場合は通常セラピストの指名はできませんが、自費リハビリは施設によってセラピストの指名も可能です。
技術の高いセラピストに継続してリハビリを見てもらうことも可能なため、目標とする状態を目指し、最後まで一緒に取り組むことができます。
【自費リハビリ】リハビリの効果以外に注意すべきこと
自費リハビリはリハビリ効果が高いものではありますが、料金や施設選びには注意が必要です。保険適用のリハビリと比較してデメリットと思われる点について解説します。
高額になりやすい
自費リハビリは保険外のサービスなので、全額自己負担となります。そのため、保険適用のリハビリ料金と比べて高額になります。施設の相場としては1時間あたり約8,000円〜12,000円が目安です。
ただし、施設によって料金の差も大きく、さまざまなプランを設けている施設もあるため、自費リハビリを考えている人はよく料金やプランを良く確認しましょう。リハビリは継続することが大切です。金銭的負担が大きい場合は、保険適用のリハビリを活用する方が良い場合もあるのでよく検討しましょう。
施設選びは自己責任
自費リハビリは施設が自由に選べるため、施設選びに失敗してしまうことも少なくありません。以下は施設選びの失敗例です。
<自費リハビリでの失敗例>
- セラピストの技術が低かった
- すぐに閉店してしまった
- 違法行為を行っていた
- そもそも施設が近くにない
リハビリ施設によってセラピストの技術の違いがあったり、すぐに閉店してしまったりすることも少なくありません。また、自費リハビリ施設が少ない地域もあり、そもそも利用できないということもあります。
リハビリ施設を選ぶ時は慎重に選ぶようにしましょう。
まとめ|自費リハビリの効果や料金の比較
リハビリテーション(リハビリ)の効果は、その種類や内容によって変わります。たとえば、同じケガや病気でも、人によって最適なリハビリ方法は異なります。だからこそ、さまざまなリハビリを比較して、自分の生活スタイルや目標に合ったものを選ぶことが大切です。
自費(じひ)リハビリは、効果が比較的高いと言われています。これは、専門的な設備やマンツーマンの指導を受けられることが多く、自分のペースで納得いくまでリハビリを続けられるというメリットがあります。しかし、その一方で、料金が高くなるというデメリットもあります。長期間続けると、経済的な負担が大きくなるかもしれません。
一方、保険が適用されるリハビリは、費用が抑えられるという利点があります。保険のおかげで安くリハビリを受けられるので、多くの人にとって利用しやすい方法です。ただし、時間や内容に制限があることもあります。たとえば、リハビリの期間が決まっていたり、一人の先生が多くの患者さんを担当するため、十分な時間を取れない場合もあります。
自費リハビリと保険適用のリハビリの効果や料金を比較して、自分にとって最適なリハビリが何かを考えてみましょう。 自分の目標や生活環境、そして経済的な状況を考慮して選ぶことが大切です。家族や先生とも相談して、自分に合ったリハビリを見つけることで、回復への道のりがよりスムーズになるかもしれません。
リハビリは体だけでなく、心の健康にもつながります。自分に合った方法でリハビリを続けて、元気な毎日を取り戻しましょう!