NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 脳梗塞による手足のしびれの特徴とは?見逃せない前兆症状を徹底解説

脳梗塞による手足のしびれの特徴とは?見逃せない前兆症状を徹底解説

脳梗塞による手足のしびれの特徴とは?見逃せない前兆症状を徹底解説

脳梗塞(のうこうそく)という病気で、手や足がしびれることがありますが、そのしびれがどんな感じか知っていますか? 脳梗塞は、脳の血管が詰まってしまう病気で、前ぶれの症状として特徴的なしびれが起こると言われています。

いつもと違うしびれや感覚があると、「もしかして脳梗塞かもしれない」と不安に思うかもしれません。脳梗塞による手足のしびれがどんな感じかを知っておくことで、同じような症状が出たときに早めに対処できます。

そこで今回は、脳梗塞による手足のしびれの特徴や、その原因となるメカニズムについてわかりやすく解説します。さらに、手足のしびれ以外にも疑うべき前ぶれの症状についてもご紹介します。

脳梗塞の手足のしびれはどんな感じなのか…しびれのメカニズム

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脳梗塞のしびれがどんな感じか知るためにも、まずはしびれそのもののメカニズムについて見ていきましょう。しびれと言っても個人個人で感じ方も異なるので、まずは原因や種類について解説します。

しびれとは

しびれとは、中枢神経や末梢神経が障害されたときに起こる異常感覚のことです。しびれという言葉は広い意味で使われることもあり、以下のような症状すべてをしびれと表現します。

  • ピリピリ、ジンジン、チクチクするような痛み
  • 触っても感覚が鈍い
  • 暑さや冷たさが感じにくい
  • 手足に力が入らない
  • 灼けつくような痛み
  • 針でさされている感覚
  • 動きが悪い

人によってしびれの感じ方も異なるので、どのようなしびれかを具体的に伝えることがしびれの原因究明に繋がります。

しびれには種類がある?

しびれは大きく分けると「感覚異常」と「運動麻痺」の2種類に分けられます。

  1. 感覚異常…正座をした後のようなしびれ。手足の感覚を脳に伝える神経経路の障害。
  2. 運動麻痺…手足に力が入りにくい。脳から手足を動かす命令を伝える運動神経経路の障害。

どちらか片方のみ現れることもありますが、両方同時に起こるケースもあります。運動神経や感覚神経が傷つく原因はさまざまあり、脳や脊髄が障害されることで発症することもあります。

しびれの原因は?

しびれは感覚経路のいずれかに障害が起きることで出現します。原因もさまざまで、脳の病気以外にも、脊髄の病気、手足の末梢神経の病気なども考えられます。

  • <脳の障害>

脳梗塞や脳出血などの脳血管障害。急に身体の片側のみ出現します。

  • <脊髄の障害>

頸椎や腰椎の神経を圧迫することによってしびれは最も多いしびれの1つです。脊髄梗塞や脊髄炎、多発性硬化症などが考えられます。脊髄の障害が起きた状態によって、半身または両側に感覚麻痺を出現します。

  • <末梢神経の障害>

末梢神経の障害だけでもさまざまな原因疾患があります。

  • 手根管症候群、腓骨神経麻痺などが原因のもの
  • 炎症による血管炎や膠原病など
  • 免疫によるギランバレー症候群など
  • 代謝性疾患による糖尿病やビタミン欠乏など

参考:札幌麻生脳神経外科病院「手足のしびれ・痛み」

脳梗塞が原因で起きる手足のしびれはどんな感じ?特徴と注意点

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脳梗塞が原因の手足のしびれがどんな感じかというと、急にピリピリ痛むのではなく徐々に感覚が麻痺し、しびれが起こります。脳梗塞による手足のしびれは、症状が短時間で治まったとしても注意が必要です。

脳梗塞でしびれが起きるのはなぜ?

脳梗塞が発生すると、脳の血管が詰まることで脳や末梢神経から感覚神経が通る部分が障害されるため、しびれが起こります。

脳梗塞や脳出血は動脈硬化が進むことで発症するため、高血圧や糖尿病、肥満や脂質異常症などの生活習慣病がある方に起こりやすいです。また、高齢の場合も血管の老化により硬くなりやすく動脈硬化を引き起こす原因となります。

詰まる血管の大きさや場所によってもしびれの出方はさまざまですが、力が入らない、触っても何も感じないなど異常な感覚を訴える方が大半です。

脳梗塞のしびれの特徴

脳梗塞の前兆となるしびれは以下のような特徴があります。

  • 片側の手足だけがしびれる
  • 手足のしびれと同じ側の顔面がしびれる
  • 手足に力が入らず上手に動かせない

脳梗塞によるしびれは手足の先がピリピリ痺れるというよりは、じんわりとした鈍い感覚が身体の片側に起こるのが特徴です。

また、手足だけでなくしびれが起きた側と同じ側の顔面にしびれの症状がでた場合は脳梗塞の可能性が高いです。

症状が治まっても注意が必要

急に発症したしびれが5〜10分程度で症状がおさまることがあります。その場合、一過性脳虚血発作(TIA)という脳梗塞の前触れの可能性があるため、すぐ治まったからと放っておくのは大変危険です。

TIAを起こした後は脳梗塞を発症するリスクがとても高くなるため、早期治療を受ける必要があります。脳梗塞を疑うような手足のしびれを感じたり、いつもと違うような異常感覚があらわれた場合はすぐに救急車を呼ぶなど早急に病院を受診しましょう。

脳梗塞かも?手足のしびれ以外の前兆症状はどんな感じなのか?

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脳梗塞の前兆症状は手足のしびれ以外にも、言語機能や視覚、平衡感覚などに症状がでることもあります。しびれ以外の前兆症状を把握しておくことで脳梗塞の初期の段階で治療を開始できるようになります。

脳梗塞の前兆症状

脳梗塞の前兆症状は手足のしびれや感覚の鈍さ以外にも以下のものがあります。

  • ふらつき、めまいがする
  • 視野の半分がかける
  • 物が二重に見える
  • ろれつが回らない
  • 言葉が出てこない
  • 食事中に箸や茶碗を落とす

手足のしびれ以外にも上記のような症状が急に起こった場合は脳梗塞の可能性が非常に高いです。数分で症状が治ったとしても、放置するのは大変危険です。必ず専門の医療機関を受診しましょう。

参考:日本脳卒中協会「脳卒中の主な症状」

異変を感じたらすぐに病院へ

脳梗塞は発症から時間が経つほど後遺症が残りやすく命の危険も高くなる病気です。しかし、早期に発見し、治療ができれば回復の可能性も高まります。

脳梗塞は脳に血栓ができることで脳細胞が壊死してしまう病気です。発症後すぐに血栓を取りのぞく治療ができれば、脳の損傷を最小限に抑えることができるのです。

脳梗塞は一分一秒を争う病気です。何かおかしいと思う症状が出た場合はすぐに専門の医療機関を受診してください。

まとめ|脳梗塞の手足のしびれはどんな感じなのか知っておこう

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脳梗塞の手足のしびれはどんな感じかまとめました。

<脳梗塞による手足のしびれの特徴> 正座をした後のようなしびれとは違い、じんわりと鈍いしびれ手足に力が入らず、動かしづらいどちらが身体の半身だけに症状がでる

脳梗塞の前兆症状である手足のしびれやその他の症状がどのような感じかを知っておくことで、万が一のときにすぐに対応できるようになります。 早期発見・早期治療が鍵となるため、症状を感じたらすぐに医療機関を受診しましょう。

また、脳梗塞かもしれない手足のしびれが出現した場合は、その感じを説明できるように、日頃から確認しておくことも大切です。 家族や周りの人にも症状を伝えやすくなり、迅速な対応につながります。

いざというときのために、これらの症状について理解を深め、早めの対策を心がけましょう!

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