NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 体幹トレーニングで片麻痺を克服!脳卒中後のリハビリ方法とは?

体幹トレーニングで片麻痺を克服!脳卒中後のリハビリ方法とは?

体幹トレーニングで片麻痺を克服!脳卒中後のリハビリ方法とは?

脳卒中は日本人の3大疾病に含まれる疾患です。発症する症状は、脳損傷部位により病気や種類が異なります。その中でも脳梗塞や脳出血がおおいです。

脳梗塞や脳出血を起こすと、片麻痺が生じます。日常生活の中でいつ脳梗塞や脳出血を起こすかわからなく、片麻痺が生じた時の心身や生活への影響はとても大きなものになるでしょう。

片麻痺の症状を改善するには体幹トレーニングが効果的です。行う際の危険性も含めて、今回は片麻痺の症状改善に向けたトレーニング方法や医療サービスについてご紹介します。

脳卒中による片麻痺と生活期リハビリの課題を整理

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脳卒中による片麻痺はさまざま症状があり、療養後の生活でも新たな課題が発生するでしょう。片麻痺改善を目標にして、症状や課題を整理しましょう。

脳卒中による片麻痺の症状

脳卒中による片麻痺は脳の損傷部位で症状が違います。どのような違いがあるのか確認しましょう。

  • 【左麻痺】

左麻痺は右脳の損傷により起こる疾患で、症状は主に「失認」「性格変容」です。右脳の働きには身体と物や場所の距離を認識する「空間認識機能」と感情をコントロールする働きがあります。

・失認:物や人などの対象を認知する事ができない状態です。例えば、名前がわからないことや左側の物の認識ができない症状が現れます。そのため、転倒や転落のリスクにつながりやすいです。

・性格変容:別人のように性格が変わる症状です。今まで優しかった性格が、怒りっぽい性格に変わったりします。

  • 【右麻痺】

右麻痺は左脳の損傷により起こる疾患で、主な症状は「失行」「失語症」です。左脳は思考や言葉を理解する働きがあります。

・失行:運動や感覚などの機能は正常なのに。これまでの日常的動作や運動ができなくなる症状です。意識して身体を動かそうとしても、うまく動かせなくなります。

・失語症:言葉に関する機能がうまく働かず、思うに言葉を使えなくなる症状です。例えば、伝えたい言葉を間違えたり、文字や文章が読めなくなります。。

生活期リハビリで出てくる課題

病院生活から自宅へと生活環境が変わり、今後のことで戸惑う方や不安に思う方が多いのではないのでしょうか。

  • 家に閉じこもりがちになる
  • いままでより不自由さを覚えてストレスに
  • 入院しているときのリハビリではできていたものができなくなる
  • 怪我のリスク
  • 人との関わりが少なくなる

生活の中で悩みが増えることは、リハビリへの意欲低下や筋肉量低下につながる可能性もあります。まずは悩みを減らすために、効果的なリハビリを行い片麻痺の改善に努めることが大事です。

リハビリの効果を上げるにはトレーニング方法や利用できる支援サービスを把握する必要があります。

体幹トレーニングは片麻痺の改善に有効?バランス能力の向上へ

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なぜ体幹トレーニングが片麻痺の改善にいいと言われているのでしょうか。体幹トレーニングを行うことで得られるメリットを確認していきましょう。

体幹トレーニングはどんなもの?

体幹トレーニングは主に胴体の筋力向上を目的とした運動で、2つのパターンがあります。

  • 【仰向けの場合】

・両膝を立てお尻を上手に上げる骨盤挙上動作(ブリッジ運動)

・骨盤を挙上した状態でお尻を左右に動かし姿勢を保持する

・左右に寝返りを行う

  • 【座位の場合】

・骨盤を前後左右に動かす

・上半身を横に倒す(左右)

・背中が軽く反った状態で上半身をひねる(左右)

・物を取る意識で両腕を伸ばす(上下左右)

・患側の足が上になるようにして足を組む

・椅子だけでなくクッションやソファーに座る

脳卒中後は麻痺側の筋力が低下します。体幹トレーニングのメリットとして筋力向上とともに手や足が動かしやすくなります。

体幹トレーニングによる片麻痺への影響

なぜ片麻痺の方に体幹トレーニングがいいと言われているのでしょうか。

体幹トレーニングを行うことで、身体のバランス能力の向上や転倒転落リスクの回避、歩行がしやすくなるという効果が得られます。体幹を鍛えることで安定性を保つことができるので、少ないエネルギー量で動くことが可能です。

また、体幹を早く動かす運動は麻痺患者の歩行速度向上につながる有効な方法であることがわかりました。

体幹トレーニングを行うことで、負担がかかりやすい麻痺患者が効率のいい身体の動かし方を覚えることは、日常的に必要なバランス能力になるでしょう。

参考:J-STAGE体幹の運動速度が片麻痺患者の歩行に及ぼす影響について

注意点:体幹トレーニングによる怪我防止

自宅で体幹トレーニングを行う際、麻痺患者が1番注意しないといけないのは転倒転落による怪我です。

家族や同居人がいれば助けることができますが、1人暮らしの場合転倒転落した時に助けてくれる人はいません。さまざまなリスクがある中で1人でやることはストレスにもつながります。

リスクを考慮し、自分だけで体幹トレーニングをするのではなく、訪問リハビリなどの専門家の手を借りるのも手段でしょう。専門家に頼ることで、身体の安全性だけでなく、日常生活に必要な知識や身体濃度か仕方を知ることができます。

医療サービスを利用し、自分の身体を大切にしていきましょう。

体幹トレーニングに限らず片麻痺は目的を持ってリハビリしよう

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片麻痺は筋肉量が低下しやすい傾向にあるため、定期的なリハビリをすることが大切です。体幹トレーニングだけでなく、生活の中で目標を持って行いましょう。

中長期的なリハビリは目的意識が重要

入院中は整った環境の中でリハビリができますが、退院後は自分の生活の場に環境が変わります。環境の変化についていけず、入院時はできていたことができなくなる人もいるでしょう。

退院後に大切なのは、今後自分がどうしていきたいかという目標設定が重要になるでしょう。

  • 短期目標

・転倒に注意して歩く

・トイレや浴室など行きたい場所に移動できるようになる

・1人で排泄できるよう筋力をつける

  • 長期目標

・リハビリを行い筋力を維持して健康的な生活を送る

・近くの公園まで外出できるようになる

・家族や友人と楽しく会話できるようになる

リハビリに対しての行動意欲を高めるために、短期・長期に分けて目標設定を行いましょう。

自費訪問リハビリなど専門サービスを頼ろう

病院から自宅へと環境の変化に戸惑う方を支援する生活期リハビリがあります。生活期リハビリは、訪問リハビリと通所リハビリを行う専門サービスです。

訪問リハビリでは、自宅での歩行練習や家事、トイレや入浴など生活において大切な動作を実践していきます。また自宅だけでなく外出の練習もできるのがポイントです。

通所リハビリ(デイケア)は、利用者の生活状況や環境を把握し、生活環境に合った介助方法や福祉用具の提案を行います。

1人でやることは大きな不安とストレスになります。専門的知識のある方やサービスを利用して、自分らしい生活を取り戻しましょう。

まとめ|体幹トレーニングは片麻痺に効果的なの?

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脳卒中は日本人が発症する三代疾病の1つです。中でも脳梗塞や脳出血による片麻痺の症状は心身や生活に大きな影響を及ぼします。

片麻痺の特徴として麻痺側の筋肉量が低下しやすいです。多くのリハビリ療法の中で片麻痺に効果的といわれるのが体幹トレーニングで、行うことによって筋肉量とバランス能力の向上が期待できます。

病院での療養生活を終え、生活期に入ると環境の違いに混乱する方が多いです。不安や危険性のある中で1人でやろうとせず、専門的知識を持った人やサービスを利用してください。

中長期的なリハビリになりますが、体幹トレーニングや専門サービスを利用して、以前の暮らしに近づけるよう頑張りましょう。

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