ゴルフでの腰痛はリハビリが必要なケースも…?リスクを理解して負担なくゴルフを楽しもう
2023.09.19
ゴルフには腰痛がつきもの…と思っている方も多いでしょう。だからといって放置するとゴルフによる腰痛からリハビリが必要な疾患に至ってしまうケースもあります。
しかし、ゴルフで腰痛を感じただけで医療機関にかかっても良いものなのか悩んでしまいがちですよね。もしゴルフ腰痛に隠れるリスクや予防法を知っていれば、判断しやすくなるでしょう。
今回は、ゴルフで感じる腰痛で起こりうるリハビリが必要になる疾患や、病院に行くべきタイミングについて解説します。またゴルフは運動面のリハビリにも最適なので、合わせて知りましょう。
目次
なぜゴルフは腰痛が多い?リハビリが必要になるリスクとは
ゴルフは腰痛改善のリハビリにもなる一方、何気なくゴルフを楽しんでいる方にとっては腰痛悪化の原因になることも…。リハビリまで必要になる腰痛のリスクについてまずは理解を深めましょう。
ゴルフはプロも腰の手術をするほど負担が大きい?
ゴルフは急激なひねりが生まれる動作です。一見簡単そうに見えますが、足裏からふくらはぎ、太もも…下半身のさまざまな筋力を使ってスイングまで出力します。中でも一番負荷がかかるのは身体を支える腰です。ゴルフの場合は以下の部位に負担がかかりやすいとされています。
・腰方形筋…骨盤と腰椎、肋骨にかけてついている筋肉で左右対称に存在。体幹の側屈・伸展などの動きに使われる。
・脊柱起立筋…腸肋筋、最長筋、棘筋という3つの筋肉群の総称。背中で一番大きな範囲を閉める筋肉。
ゴルフによって起こりうる腰の疾患
腰椎椎間板ヘルニアが代表的な疾患として挙げられます。他にはすべり症、分離症、脊柱管狭窄症など。腰椎椎間板ヘルニアの場合、坐骨神経痛や足先への痺れも症状としてみられます。椎間板から飛び出した髄核が神経を圧迫することが影響します。
ゴルフ動作による腰痛で、リハビリが必要になるケースは、代表される疾患からわかるように椎間板、椎間関節などへの影響が考えられるものです。
スイング時の影響が大きく、一方で、放置されがちな痛みから悪化するケースがあります。万が一、ゴルフ後に腰痛を感じ、慢性的な痛みを抱えるようになった場合は、上記のような疾患の疑いも持ちましょう。
ゴルフの腰痛で病院に行くべき?手術やリハビリが必要になる疾患
実際、多くの人が「ゴルフの時に腰痛を感じるけど」とリハビリに至るようなケースではないと考えがちです。しかし、ひどくなったり鋭い痛み、もしくは他の箇所に痺れを感じたのであれば悪化している証拠。すぐに対応しましょう。
基準は「ゴルフ後に腰痛がひどくなる・最中に鋭い痛み」
病院にいくか迷っている…という方であれば基準を持っておくのも重要です。
ゴルフの腰痛でリハビリが必要になりそうな症例は解説しましたが、以前よりもひどくなっていると感じたのであれば受診すべきでしょう。
・スイングの時に痛みから腰を庇ってしまう
・腰を曲げたり捻ったりするときに鋭い痛みを感じる
・ゴルフ以外の生活の部分で痛みを強く感じる
・足先の痺れを感じる
すでにゴルフによる腰痛からリハビリが必要なケースに至っている場合もありますが、なかなか決心できない方はいますぐ上記箇所をチェックしましょう。
腰痛の治療はどこへいくべき?
ゴルフによる腰痛は手術が必要な疾患から保存療法・姿勢改善で治るケースまであります。
まず、痛みを感じたら整体・接骨院、痛みがひどい場合は整形外科でチェックしてもらうことになります。現時点でかなり強い痛み、痺れを感じている場合は整形外科にすぐ受診することが望まれます。
大好きなゴルフを続けるためにはセルフケアも重要!
「たかがゴルフ…」と思わないでください。ゴルフは確かに激しい運動ではありませんが、体を伸ばしたり捻ったり、使う筋肉は多岐にわたりま。また腰痛を意識して腰だけストレッチするのはNGです。
まずは下半身もしっかり行いましょう。ふくらはぎ、ハムストリングスや大臀筋などなど…下半身全般をしっかり伸ばし温めておくことが重要です。特にゴルフは長丁場、疲労は下半身に溜まりやすく、フォームの乱れにも繋がります。フォームの乱れから腰痛を引き起こすことも…。
セルフケアをゴルフの前後入念に行い、大好きなゴルフを楽しみましょう。
ゴルフは体力づくり・健康のための運動にはぴったり!様々なリハビリにも?
ゴルフによる腰痛は「リハビリも必要」と言われるような疾患に至ることもあります。しかし、前提として、ゴルフは様々な術後・リハビリ時においては運動としてちょうど良いものでもあります。
ゴルフはなぜリハビリに「ちょうどいい」の?
ゴルフは、運動習慣を身につける上ではちょうどいい運動と言われています。体を激しく動かすことなく、ある程度運動量が取れます。ゴルフ場はコースを回る際に歩くことで適度な有酸素運動が可能になります。また起伏のあるコースも少なくないので街を歩く以上に運動量が確保できるのです。
また一緒に回る人との会話、緑溢れるコースでのリフレッシュなどメンタルの部分でも効果を発揮します。
端的に言えば、術後、ある程度体力や体調面が回復し、より体力をつけていく上では「ちょうど良い」スポーツなのです。ゴルフが好きな人であれば、年齢を重ねる中で低下する体力、筋力を補うことにもちょうど良いので、ぜひトライしてみると良いでしょう。
ゴルフでのリハビリは注意点もある!
例えば、リハビリ時に痛みがまだあったり、どこかを庇う症状がある場合、無理に行うことは避けましょう。ゴルフスイングには下半身から上半身まで、そして腰という体を支えるパーツ全てが使われます。したがって、無理なスイングや痛みを庇うようなことがあれば体を痛めやすい状況に陥り、元も子もありません。
医師とよく相談して決めることが重要ですし、きちんとしたウォーミングアップも必須です。また、腰痛などのリハビリから回復されたばかりの方は慎重に、体の補強運動も行いつつ、指導に従って行いましょう。
まとめ
今回はゴルフによって引き起こされる腰痛、リハビリが必要になるケースを紹介しました。ゴルフは激しい運動ではありませんが、身体のケアは必須です。慢性的な腰痛を引き起こし、それが悪化することもあります。
一方で、ゴルフは毒にも薬にもなるという部分も持ち合わせていて、体力づくりや術後のリハビリにも最適な面も存在します。
もし、今現在痛みを感じているのであれば受診をお勧めします。しっかり体をケアして楽しくプレイしましょう。