NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 運動失調症の原因と治療 |上肢・下肢のリハビリトレーニング方法を解説

運動失調症の原因と治療 |上肢・下肢のリハビリトレーニング方法を解説

運動失調症の原因と治療 |上肢・下肢のリハビリトレーニング方法を解説

運動失調症に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。運動失調症になると、思ったように体が動かなくなり、日常生活に支障をきたしてしまいます。

運動失調症に陥る原因には、様々なものがあると考えられています。また、対処方法としてリハビリが有効であることもわかっています。上肢・下肢ともにスムーズな動きができるように対処をしましょう。

今回は、運動失調症の原因について解説をします。また、対策となる上肢下肢をを動かすおすすめのリハビリや、専門家への相談の重要性などについても解説しますので、身体が思うように動かず悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

運動失調症とは?症状の区別が失調の原因をつかむヒントになる

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運動失調症は、日常的な身体の動かし方ができなくなるもので、その原因には様々なものがあると考えられています。運動失調症の原因を、症状の特徴から判断して対策を講じましょう。

小脳性失調症

小脳性失調症とは、小脳の異常が原因で身体が正常に動かなくなる状態のことです。小脳は、身体の筋肉の動作を司る器官であるため、小脳の不良により複数の筋肉を強調させて動作させる共同運動が困難になるとされています。

共同運動ができなくなると、運動を構成する協調性を失ってしまい、ぎこちない動きしかできなくなってしまいます。筋肉や神経の統制が取れず、バラバラに動いてしまうことにより、スムーズな動きができなくなると考えられています。

脊髄性失調症

脊髄性失調症とは、身体の神経系の根幹である脊髄の不良により発生する失調症です。フィードバック制御が行えなくなり、身体を正常に稼働させられなくなってしまいます。

脊髄に不良が発生する要因は様々ありますが、脊髄性失調症につながるケースとしては脊髄癆によるものが多いです。手足がしびれ、さらに進行すると麻痺の症状が起こり起立や歩行が困難になります。

前庭迷路性失調症

前庭迷路性失調症は、起立や歩行における平衡感覚に障害が発生するタイプの失調症です。他のタイプとは異なり、上肢や下肢自体は正常に動くケースが多いですが、まっすぐ立ったり歩いたりする動作が難しくなります。

前庭迷路性失調症の原因にも様々なものがあるとされていますが、代表的なものとしてはメニエール病や前庭神経炎などが挙げられます。目を閉じた状態で足踏みをした際に、足跡が星の形を描く人は、前庭迷路性失調症になっている可能性が高いです。

運動失調症の改善にはリハビリが向く!上肢・下肢のトレーニング事例

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運動失調症の改善には、リハビリが良いとされています。リハビリと一言で言っても、様々な身体の動かし方があるため、運動失調症の改善に効果のある方法を覚えて日常的に実践しましょう。

フレンケル体操

フレンケル体操は、19世紀に生まれたとされる伝統的なリハビリ手法です。視覚・聴覚・触覚を活用して運動を随意的にコントロールすることを目的としています。

フレンケル体操は、筋力アップが目的ではなく、繰り返し運動を行うことによる身体の協調性を高めることを目的にしています。オリジナルのフレンケル体操は120以上もの種類があるとされていますが、すべてを実践する必要はありません。寝た状態で膝の屈伸運動をするなど、内容としては難易度の低いもので構成されています。

重り負荷での運動

重り負荷を利用した運動も、運動失調の改善に効果があります。上肢及び下肢の末端に重りを取り付けて動作をするリハビリです。

上肢と下肢それぞれの運動を随意的に行えるようになり、かつ失調で被っている運動制限の促通を解消できるとされています。無理に大きな負荷をかける必要はなく、無理のない範囲で実践しましょう。

弾性緊縛帯

弾性緊縛帯は、上肢と下肢を弾性の高い包帯で圧迫する手法です。一見不自由さが増すようにも見えますが、上肢と下肢の過剰な運動を抑え、全身のバランスの向上を図れると考えられています。運動失調症における全身の動揺を抑え、スムーズな身体の動きが得られるとされている手法です。

プレーシング

プレーシングは、上肢と下肢を一定の位置で保持するリハビリの一種です。運動失調症になると、全身のスムーズな動きができなくなるだけでなく、同じ姿勢を維持するのも難しくなる場合があります。

プレーシングでは、身体を動かす前にまず身体の保持能力を高めることを主な目的としています。身体全体のバランスが整い、症状が改善されるケースも少なくありません。

運動失調症改善のリハビリは難しい!上肢下肢運動を効果的に実践するために

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以上のように、運動失調症を改善するためのリハビリは多岐にわたります。知識と経験がない方にとっては、いきなり自分で始めるのは難しいでしょう。専門家に相談することをぜひ検討してください。

自分で調べてリハビリをするのは困難

自身に合った適切なリハビリを正しく実践するのは、知識や経験がない方にとっては大変難しいことです。リハビリは身体の改善を図る優れた手法ですが、誤った方法を採用しているとかえって逆効果になってしまう恐れもあります。

インターネットや市販の書籍などを参考にリハビリを実践する方法もありますが、誤った体の動かし方をしてしまうリスクがあるため注意しましょう。

リハビリの専門家に相談する方法も

効果的なリハビリを行いたい場合には、専門家に相談をすると良いでしょう。リハビリの相談をする場合には、整形外科を選ぶのが一般的です。

しかし、近年は整形外科のような医療機関だけでなく、リハビリを専門に行っている施設もあります。プロの知識と経験を持ったインストラクターが在籍しており、適切な手法を教えてもらえるでしょう。

まとめ:運動失調症をリハビリで効果的に改善する

運動失調症は、思ったように自分の身体が動かせなくなる状態を指します。その原因は様々あり、原因の特定をするのは難しいでしょう。

運動失調症の改善にはリハビリがおすすめです。上肢と下肢をバランスよく動かせるようにするため、自身に合った適切な手法を取り入れると良いでしょう。しかし、知識や経験がない方にとってはいきなり効果的なリハビリの実践は難しいです。整形外科や私たちのような専門のリハビリ事業所などを利用し、効果的なリハビリの方法を教えてもらいましょう。

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