脳梗塞リハビリの新境地!自費リハビリのメリットと選び方
2023.12.05
脳梗塞は発症後、後遺症に悩まされる人も多い疾患です。発症直後から始めるリハビリが、最も有効的な治療と言われています。
脳梗塞を発症した直後の急性期、その後の回復期では病棟で毎日リハビリに取り組める環境が整っているでしょう。しかし、退院後に同じモチベーションでリハビリを続けることには根気と努力が必要です。
自宅で好きな時間に好きなだけリハビリに取り組めるように、リハビリを自費にするという選択肢もあります。自費リハビリは、どのくらいの費用がかかるのか、他の脳梗塞におけるリハビリとは何が違うのか知っておくようにしましょう。
目次
脳梗塞のリハビリ…自費でのリハビリの内容は?費用はどのくらいかかるの?
脳梗塞のリハビリを自費にすることで、どのくらいの費用がかかるのか?また、リハビリの内容はどのようなものなのでしょうか。
脳梗塞のリハビリを自費にすべき人についても知っておくことで、いざというときの不安を減らすことができます。
脳梗塞のリハビリ
①リハビリ・自費での費用
脳梗塞を発症した場合、年齢によってリハビリでは医療保険や介護保険を利用することが可能です。脳梗塞後の入院期間は平均78.2日といわれており、リハビリの費用の他にもベッド代や薬代、食事代などがかかってきます。
単純計算で3ヶ月入院、リハビリをすることでリハビリの費用は約180万円、自己負担額は1〜3割のため20万〜60万ほどです。高額療養費の対象となれば、月々10万円〜20万円ほどになります。
一方、脳梗塞での入院後にリハビリを自費にすると、施設型/訪問型によって費用は変わることに。自費・施設でのリハビリならば、60日のうち週2回、全14〜16回の平均的なプログラムで27万円前後が相場となります。
また、自費/訪問でのリハビリは、時間やシステムにもよりますが、1時間8,000円程度〜数万円と費用の幅は大きいのが現状です。
参考:脳梗塞のリハビリでかかる費用~医療保険、介護保険、自費の場合|脳梗塞のリハビリ施設ガイド
②リハビリ・自費での内容
脳梗塞でのリハビリは、自費でも保険を利用しても基本的な内容は同じと言えます。ただし、リハビリを自費にすることで、時間や回数に制限なく取り組むことが可能です。
個人の症状や目的に合わせたオーダーメイドのプログラムやセラピストの指名などもできるようになります。自分に合ったプログラムやセラピストを見つけることで、リハビリを継続しやすい環境になるでしょう。
脳梗塞のリハビリで自費でするべき人とは?
脳梗塞における保険制度のリハビリでは、患者の半数以上が不満や要望を抱えている状態と言われています。その中には、「プログラムが不十分」「病院の対応が気にいらない」「もっと時間をかけてリハビリがしたい」といった内容が。
リハビリを自費でするべき人は、以下の条件に当てはまる人です。
・リハビリの施設で上記のような悩みを持った人
・回数や時間の制限なくリハビリを行いたい
・優秀な技術を持った人からリハビリを受けたい
・金銭的に余裕がある
主に、保険でのリハビリの効果や体制に満足いかない人は自費を選択するとよいでしょう。
脳梗塞のリハビリ!自費と外来や訪問看護との違いは?退院後のリハビリ
脳梗塞でのリハビリは、自費と外来、訪問看護などの違いはあるのでしょうか?リハビリの違いを理解して、退院後に適切な選択ができるよう備えましょう。
脳梗塞での外来のリハビリとは
脳梗塞で退院後、入院していた病院へリハビリに通うことを外来リハビリといいます。
外来リハビリでは、自分の診察をしてくれた医師や看護師、理学療法士がリハビリを受け持ってくれることもあるため、情報の連携はスムーズです。医療保険でのリハビリのため、費用が安いというメリットも。
ただし、病院まで距離が遠い場合は移動の負担がかかります。リハビリは自費と違って回数制限がある点も注意しましょう。
脳梗塞での訪問看護でのリハビリとは
訪問看護・リハビリは、訪問看護ステーションから派遣されるセラピストに自宅でリハビリをしてもらう形になります。医療保険が利用できるため、費用を安く抑えることができる上に自宅という安心した環境でリハビリに取り組むことが可能です。
ただし、訪問看護・リハビリにも回数の上限があります。また、担当者によって異なりますが、訪問看護では主に脳梗塞で残った後遺症の改善より、日常生活の維持を目的とする点が自費とは異なるようです。
退院後に脳梗塞のリハビリでの注意点
脳梗塞で退院した後にも、積極的にリハビリを継続することが重要です。退院後に運動量が極端に減ってしまうと、急性期・回復期で改善した身体機能が維持できなくなることも。
保険や自費、様々なサービスを組み合わせて、リハビリの質と量に注意してみてください。
また、脳梗塞は10年間の再発率が49.7%と言われています。脳出血やくも膜下出血などを含めた脳卒中になると、10年で2人に1人が再発するのです。発症リスクを減らすためにも、リハビリと共に高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満などの生活習慣病の予防にも気をつけましょう。
参考:脳梗塞の後遺症、リハビリ|回復期リハビリテーション.net
脳梗塞のリハビリを自費でするメリット!デメリットも知ることで最適な選択を
脳梗塞の後遺症のリハビリでは、自費にもメリットとデメリットがあります。それらを知ることで、費用や時間・回数、量や質など自身に最も合ったリハビリに取り組みましょう。
脳梗塞のリハビリを自費でするメリットとは?
脳梗塞を含む脳卒中では発症から6ヶ月を過ぎると回復できないという説があります。しかし、リハビリや再生医療など医療の発展により、発症後6ヶ月を過ぎても回復できた症例が多くなりました。
現在、脳梗塞で後遺症が残った場合、効果的なリハビリの量と質を保てるのは自費リハビリしかありません。リハビリの回数によれば、研究では週2回以下で後遺症が改善した例はなく、ほとんどが週3回以上のリハビリに取り組んだ場合と言われています。
また、リハビリの自費を選んでも、自宅への訪問、店舗・施設への通院など事業者によって異なるため、自分に最適な方法を選びましょう。
脳梗塞のリハビリ…自費にもデメリットはある
脳梗塞におけるリハビリを自費にすることで、最も大きな負担となるのは費用の問題です。実際に、自費のリハビリは外来や訪問看護よりも利用者が少ないため、少ない利用者でも運営していけるよう高めの料金設定になっている場合も。費用面に関しては、リハビリを自費で継続できるかどうかを重要視しましょう。
また、自費のリハビリでは理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの国家資格を持っていない人がリハビリを行っている場合もあります。現行の法律では違法にはならないため、リハビリを自費でするには、きちんとしたセラピストがいるかどうか確認するようにしてください。
参考:自費リハビリが脳梗塞・脳出血の患者さんに有効な理由【退院後の第3の選択肢】|BRAIN
まとめ・脳梗塞でのリハビリについて
脳梗塞では重大な後遺症が残ってしまうこともあります。少しでも身体機能を改善し、日常生活へ復帰するためには早期にリハビリを開始することが重要です。
さらに、脳梗塞の退院後にはリハビリを継続すると共に、日常生活での運動量の確保も大切になります。現状維持だけではなく、「こうなりたい」という明確な目標を持ってリハビリに取り組むようにしましょう。
私たち自費訪問リハビリのネクストステップスでは、国家資格を取得したセラピストのみが在籍しており、患者様の目標達成までをサポートいたします。リハビリで、満足のできる量と質のプログラムに効果を感じてみてはいかがでしょうか。