ゴルフによる腰痛が悪化して、リハビリが必要になるケースとは？

ゴルフは腰に大きな負担をかけるスポーツであり、腰痛はゴルファーに多くみられる症状です。多くの場合、適切な予防とケアにより改善しますが、中にはリハビリが必要になるほど悪化するケースもあります。

ゴルフによる腰痛が重症化し、リハビリが必要になる代表的な疾患が「腰椎椎間板ヘルニア」です。これは、椎間板が変性・脱出することで、神経を圧迫する病態です。激しい痛みやしびれが特徴で、場合によっては手術が必要になることもあります。

他にも、すべり症や分離症、脊柱管狭窄症などの疾患が、ゴルフによって悪化することがあります。これらの疾患は、ゴルフのスイングによって生じる急激なねじれや衝撃が、腰椎や椎間関節に悪影響を及ぼすことが原因です。

リハビリが必要になるような腰痛の兆候としては、以下のようなものがあります。

ゴルフ後に今までにない激しい腰痛が続く ・腰を曲げたり、ねじったりする動作で鋭い痛みを感じる ・腰痛から足にかけてしびれや痺れを感じる ・日常生活でも腰痛が強く、動作に支障をきたす

このような症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。重症化する前に適切な治療を開始することで、回復までの期間を短縮できる可能性があります。

治療では、まず安静と薬物療法で痛みの緩和を図ります。並行して、理学療法士によるリハビリテーションを行います。腰部の柔軟性を取り戻し、筋力を強化することで、再発防止を目指します。

リハビリの過程では、ゴルフスイングの見直しも行われます。腰に負担をかけないスイングフォームを習得することが、再発防止の鍵となります。プロのゴルフインストラクターと連携し、自分の体に合ったスイングを身につけていくことが重要です。

ゴルフは多くの人が楽しむスポーツですが、腰痛のリスクは常につきまといます。痛みを我慢せず、早めの対処を心がけることが、リハビリを回避する上で欠かせません。自分の体の声に耳を傾け、無理のないゴルフライフを送りましょう。