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サルコペニアとは?
サルコペニアは、加齢や病気、活動不足などによって筋肉量が減少 し、筋力や身体機能が低下した状態を指します。
「サルコペニア」という言葉、最近よく耳にしますよね。これは、加齢や病気、活動不足などによって筋肉量が減少 し、筋力や身体機能が低下した状態を指します。日本語では「加齢性筋肉減弱症候群」とも呼ばれます。
サルコペニアになるとどうなる?
サルコペニアになると、以下のような症状が現れます。
- 筋肉量の減少
- 筋力の低下
- 疲れやすくなる
- 歩行速度が遅くなる
- 転倒しやすくなる
- バランスが悪くなる
- 日常生活動作が困難になる
これらの症状は、高齢者のQOL(生活の質)を低下させ、介護が必要になるリスクを高めます。さらに、サルコペニアは骨折やフレイル、ロコモティブシンドロームなどのリスクを高めることも分かっています。
サルコペニアの原因は?
サルコペニアの主な原因は、以下の3つです。
- 加齢: 年齢とともに筋肉量は減少します。
- 病気: 慢性腎臓病、慢性閉塞性肺疾患、心不全、糖尿病など、さまざまな病気がサルコペニアの原因となります。
- 活動不足: 運動不足や座りっぱなしの生活習慣は、筋肉量の減少を招きます。
サルコペニアの診断は?
サルコペニアの診断は、以下の方法で行われます。
- 筋肉量と筋力、身体機能を測定する: DEXA法やBIA法など、さまざまな方法で筋肉量を測定します。また、握力や歩行速度などを測定して筋力や身体機能を評価します。
- 問診: 医師が、現在の症状や生活習慣などを問診します。
- 血液検査: 血液検査で、栄養状態やホルモンの levels などを調べます。
- 画像検査: MRIやCTなどの画像検査で、筋肉量や脂肪量を詳しく調べることができます。
サルコペニアの治療は?
サルコペニアの治療には、以下の3つの方法があります。
- 運動療法: 筋力トレーニングや有酸素運動など、さまざまな運動を行うことで、筋肉量を増やし、筋力を向上させることができます。
- 栄養療法: タンパク質やビタミン、ミネラルなどを積極的に摂取することで、筋肉量の減少を防ぎます。
- 薬物療法: テストステロンや成長ホルモンなどの薬物療法を行うことで、筋肉量を増やすことができます。
サルコペニアの予防は?
サルコペニアの予防には、以下の2つの方法が有効です。
- 適度な運動: 毎日30分程度、ウォーキングやジョギング、筋力トレーニングなどの運動を行うことをおすすめします。
- バランスの良い食事: タンパク質やビタミン、ミネラルなどをバランス良く摂取しましょう。
サルコペニアは、早期発見・早期治療が重要です。 40歳以上の方は、定期的に筋肉量や筋力、身体機能を測定し、サルコペニアの予防と早期発見に努めましょう。