Q.
リハビリで一番大切なことは何ですか?
リハビリ専門家としてお答えします。リハビリで最も大切なことは、「回復したいという患者様自身の『強い意志(モチベーション)』」と、それを支える「具体的な『目標設定』と『継続するための工夫』」です。

なぜ「強い意志」と「目標設定」が大切なのか?
リハビリは、私たち専門職が行う訓練以上に、患者様ご自身が主役となって取り組む過程です。
1. 霧を晴らす羅針盤:「目標設定」の力
訓練が辛くなったとき、「何のために頑張っているのか?」というゴールが明確でなければ、心は折れてしまいます。大切なのは、「動けるようになりたい」といった漠然とした願いではなく、「孫と公園で遊べるように、杖なしで10m歩く」といったあなたの未来と結びついた、具体的に実現可能な目標を設定することです。目標が羅針盤となり、一歩一歩の努力を意味づけます。
2. 失敗を乗り越える燃料:「継続するための工夫」
リハビリの道のりは平坦ではありません。しかし、途中で立ち止まっても自分を責める必要はありません。
- 完璧主義を手放す: 毎日完璧でなくても大丈夫。「今日は疲れたから休む」という選択も、心身を回復させる大切なリハビリです。
- 痛みの正直なコミュニケーション: 痛みは体からのサインです。我慢せず、専門職に「正直に」伝えることが、訓練内容を最適化し、継続を可能にする鍵となります。
- チームを頼る: リハビリの専門家(理学療法士など)やご家族は、あなたの努力を見守り、寄り添う最強のチームです。一人で抱え込まず、安心感を力に変えてください。







