運動機能に制限も!?手首を骨折したらリハビリで後遺症をなくそう!
2024.10.02
手首の骨折は誰にでも起こり得ることで、後遺症が残りやすい怪我の1つです。
後遺症を防ぐためには、適切な治療を前提としたリハビリが効果的。
手首を骨折した場合にはどのような治療法があるのでしょうか?後遺症を防ぐために必要なリハビリの内容を理解しておくのも重要です。
手首の動きが制限されたり感覚に麻痺が残ってしまうと生活にも重大な支障が出てしまいます。手首を骨折してしまった際には、治療の後のリハビリに取り組むようにして後遺症を防ぎましょう。
目次
手首の骨折…よくある原因と治療法【基礎的知識】
手首の骨折の原因となり得る状況や原因を知り、日常生活で注意する意識を持つことは大切です。手首の骨折で最も頻度の多い疾患とはどのようなものでしょうか。二種類の治療法についても解説します。
手首の骨折の原因となる状況は?
手首の骨折中年以降(50〜80代)の人が、つまずくなどして転倒して手をつくことで起こるでしょう。骨粗鬆症で骨が脆くなっている場合には、特に起こりやすいため注意が必要です。また、小さい子供の転倒や、若年層でも自転車やバイクの転倒などで骨折つながるケースも…。
手首の骨折は「橈骨遠位端骨折」が多い
手首の骨折は橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたいこっせつ)という骨折が最も頻度が高いとされています。橈骨という前腕の骨が、手首の周辺である遠位端という部分が折れてしまう疾患です。
橈骨遠位端骨折は手首に強い痛み腫れが出て、動きの制限なども症状として現れます。ひどい場合には、フォークを伏せたような変形が見られ、神経の圧迫により痺れが出ることも考えられます。
【保存治療か手術】手首の骨折した時の治療
手首の骨折基本的にレントゲン検査かCTによる診断で、骨折の重症度を診断します。治療法はギプス固定による温存治療か、外科的手術の二種類です。
まず最初に、腕の麻酔や静脈麻酔を使用した上で手を引っ張ってずれた骨片を元に戻します。これは整復操作と呼ばれる治療です。引っ張る力を弱めても骨がずれなければギプスによる固定がされます。力を弱めると骨がずれてしまい、整復できない場合には手術が必要になります。手首の骨折の手術は、骨折した部分を金属のプレートとボルトで固定するものです。
リハビリの重要性!手首の骨折は後遺症が残りやすい!?
手首の骨折にはリハビリが必要です。なぜなら、年齢によっては後遺症が残りやすく、生活に支障が出るケースもあります。また後遺症を防ぐためにはリハビリが必要となりますので、基本的なリハビリ内容についても紹介します。
手首の骨折で起こり得る後遺症
手首を骨折した場合の後遺症は運動機能や感覚機能に支障が及びます。具体的には以下のような症状です。
- 痛みや痺れが残ってしまう
- 手首を上手く動かしたり物を掴んだりできない
- 手首の動かせる範囲が狭くなってしまう
- 骨折した部分がグラつく
- 手首の骨が変形したまま固まってしまう
運動機能や感覚機能の改善に必要なこと
手首の骨折で後遺症を防ぐ、または改善するためには専門医のもとでのリハビリが重要となります。ギプスによる温存治療の場合には、ギプス固定時からリハビリを始めることが必要です。手術後では退院や通院後に、医師の指示に従ってリハビリが必要かどうか判断しましょう。
ギプス中とギプス後の基本的なリハビリ内容
ギプス固定中には、血行の循環を改善・維持するためのマッサージと、関節の可動域訓練のリハビリが必要になります。指先から指根までマッサージすることにより、むくみを改善できます。また、肘の曲げ伸ばしや、指を握るリハビリで関節の動く範囲が狭まらないようにしましょう。
ギプスが外れてからは、腕から手指にかけてのマッサージと、手首の動きや物をつまむ可動域訓練のリハビリをします。また、リハビリ終了後には、炎症を抑えるための寒冷療法が加わります。患部の熱感がある場合には20分ほど冷やすことが効果的です。
手首の機能の改善を目指す・自分に合ったリハビリの選び方
手首の骨折による後遺症は、適切なリハビリによって予防・改善ができます。痛みや痺れが残ったままになると、体全体を動かすことが嫌になり筋力低下にも繋がってしまいます。通院以外にも自分にあった形でリハビリを活用しましょう。
自宅でできるリハビリ方法
ギプス固定時には、痛みのない範囲で指や肘を動かすリハビリが有効です。ギプスが当たって痛みが出る場合には注意するようにしてください。
- 親指の指先を、他の指先と順番にくっつけていく。
- 指をゆっくりと握り、ゆっくりと開く。
- 肘の関節を曲がるところまで曲げて、伸びるところまで上に伸ばす。
ギプスが取れたら手首を動かす運動を取り入れるようにしてください。
- 肘が動かないように、手のひらを返して手首中心にひねる。
- 指だけが動かないように、手首を内側と外側に倒す。
- 自宅でリハビリを行う場合には医師の指導のもとで行うようにしましょう。
時間を気にせずできる自費訪問リハビリ
自費訪問リハビリを利用することで、上限日数や時間を気にすることなく、自宅でリラックスした状態でリハビリを行うことができます。また、私たちは個人に合わせてオリジナルのリハビリプログラムを提供します。
手技や機器に頼らず、自分でできるリハビリについてもお手伝いいたします。安心して自宅でのリハビリに取り組んでいただけます。
まとめ
手首を骨折してしまった場合、そのまま放っておくと、骨が曲がった形でくっついてしまうことがあります。そうなると、手首がうまく動かせなくなったり、痛みが続いたりすることがあります。だから、必ずお医者さんに行って、適切な治療を受けるようにしましょう。
また、手首をギプスで固定しているときや、ギプスを外した後でも、手や指がしびれたり、血の流れが悪くなって冷たく感じることがあります。これは「合併症」といって、骨折以外の新しい問題が起こる可能性があるということです。
そのため、リハビリテーション(リハビリ)に取り組むことがとても大切です。リハビリでは、けがをした手首を元通りに動かせるように、専門の先生と一緒に運動やトレーニングを行います。私たちは、みなさんが「早く部活に復帰したい」や「また思い切り遊びたい」といった目標を持って、リハビリをがんばれるようにサポートします。