Q.
脊椎疾患の予防には、どのようなことに気をつければ良いでしょうか?
脊椎疾患の中には、外傷や腫瘍によるものは予防が難しいですが、加齢による変性は日頃の生活習慣に気をつけることで予防することができます。
まず大切なのは、正しい姿勢を保つことです。デスクワークや家事など、長時間同じ姿勢でいると、脊椎に負担がかかります。こまめに姿勢を変えたり、ストレッチを取り入れたりすることが大切です。また、重いものを持つときは、背中ではなく膝を曲げて持ち上げるようにしましょう。
次に、日頃から運動を行い、筋力を維持することが重要です。特に、腹筋や背筋を鍛えることで、脊椎を支える力がつきます。ウォーキングやスイミング、ヨガなど、自分に合った運動を無理のない範囲で続けましょう。
また、適正な体重を維持することも脊椎疾患の予防につながります。肥満は脊椎に負担をかけ、変性を促進する要因になります。バランスの取れた食事と適度な運動で、健康的な体重を保ちましょう。
睡眠姿勢にも注意が必要です。仰向けに寝ると、腰に負担がかかるので、できるだけ横向きで寝るようにしましょう。枕の高さも、首と脊椎の曲線に合わせて調整します。
喫煙は、椎間板への血流を悪化させ、変性を促進します。禁煙は、脊椎疾患の予防に欠かせません。
ストレスも、筋肉の緊張を高め、脊椎への負担を増大させます。ストレス管理を心がけ、リラックスする時間を作ることが大切です。
高齢者の場合は、体操や運動が症状を悪化させる可能性もあるので注意が必要です。無理せず、医療機関で相談しながら行うのが安全です。
脊椎は、体を支え、動かし、神経を守る重要な役割を担っています。日頃から姿勢や運動、体重管理に気をつけて、脊椎の健康を維持しましょう。早期発見・早期治療も大切ですので、症状があれば我慢せずに医療機関を受診しましょう。
脊椎疾患を予防するためには、生活習慣の見直しが欠かせません。一つ一つの習慣を改善することで、脊椎への負担を減らし、健康的な状態を保つことができるのです。