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封入体筋炎の初期症状とは?見逃さないためのポイントを教えてください。
封入体筋炎は50歳以上の中高年に多くみられる慢性の筋疾患です。初期症状は非常にわかりにくく、見逃されがちな点が特徴です。封入体筋炎の初期症状を見逃さず、早期発見・早期治療につなげるためのポイントを詳しく解説します。
封入体筋炎の代表的な初期症状は、大腿部や手指の筋力低下です。具体的には、椅子から立ち上がる動作が困難になったり、階段の昇り降りがしづらくなったりします。手指の筋力低下によって、ボタンをかけにくい、ペットボトルのフタが開けにくいなどの症状も現れます。
これらの症状は日常生活の中で徐々に進行するため、本人も周囲も気づきにくいのが特徴です。「歳だから仕方ない」と自己判断してしまい、病気が進行してから発見されるケースが少なくありません。
封入体筋炎を早期発見するには、日頃から自分の身体の変化に敏感になることが大切です。少しでも動作がしづらくなったと感じたら、躊躇せずに専門医に相談しましょう。また、家族や周囲の人も、本人の変化に気づいたら積極的に声をかけ、受診を勧めることが重要です。
初期段階で適切な診断を受け、リハビリを中心とした治療を開始することで、症状の進行を遅らせ、QOLの維持につなげることができます。封入体筋炎は早期発見が何よりも大切な病気です。日頃から身体の変化に敏感になり、少しでも異変を感じたら専門医に相談することを心がけましょう。