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難病患者のリハビリは、どのくらいの頻度で行うのが効果的?
難病患者にとって、リハビリは欠かせない存在。でも、体調が安定しない中で、どのくらいの頻度でリハビリを行うのが良いのか、目安をお伝えします。
結論から言えば、難病患者の効果的なリハビリ頻度は、1回につき30〜40分以上、できれば1時間程度が理想的とされています。これは、短時間では十分な効果が得られにくいため。筋力トレーニングにしろ、ストレッチにしろ、ある程度の時間をかけて丁寧に行うことが、機能維持・向上につながるのです。
ただし、これはあくまで一般論。患者さんの状態によっては、もっと短時間でも効果的なケースもあります。逆に、1時間以上かけてじっくりリハビリを行った方が良い場合もあるでしょう。大切なのは、患者さん一人ひとりに合ったペースを見つけること。リハビリ専門職との相談を重ねながら、最適な時間設定を探っていくことが肝心です。
また、リハビリの頻度も重要なポイント。週に1回のペースでは、なかなか効果が実感できないかもしれません。可能であれば、週に2〜3回、できれば毎日行うのが理想的。習慣化することで、少しずつでも確実に成果を積み重ねられるはずです。
とはいえ、体調の波はつきもの。毎日同じようにリハビリを行うのは難しいこともあるでしょう。そんな時は、無理せず、できる範囲で行うことが大切。「今日は30分できなかったから、もうリハビリは意味がない」なんて思わずに、「10分でも頑張ったぞ!」と自分を褒めてあげてください。
さらに、自主トレーニングも効果アップの鍵。自宅でできる簡単な運動を、リハビリ専門職から教えてもらっておくと良いでしょう。食事の支度の合間に、テレビを見ながら、ちょっとした隙間時間を活用して体を動かす。そんな工夫の積み重ねが、リハビリの効果を高めるのです。
難病とのつきあいは、マラソンに似ています。スピードよりも、いかに長く続けられるかが勝負。リハビリも同じです。焦らず、自分のペースでコツコツと続けること。それが、難病とうまく付き合い、自分らしい生活を送るための秘訣なのです。