廃用症候群は脳梗塞が原因で起こる場合も|仕事復帰した60代女性の例
2023.05.09
廃用症候群は、病気がけがによる活動性の低下や、脳梗塞など手術後の長期入院で過度の安静状態が続き、筋力が減少して起こる運動能力の低下で発症します。
高齢になると、関節などに痛みが生じることから動くことが億劫になったり、自力で動けるうちから車いすなどを使用したりすると、さらに身体を動かす機会が減少して廃用症候群が進行しやすくなります。
「仕事に戻りたいけど歩くのに杖が必要で仕事にならない」60代女性のAさんはこのような悩みを抱えていました。
しかし、まだ仕事を続けたいAさんは、覚悟を決めてリハビリに取り組み「これからの人生を楽しむために必要なものが何か」考えるきっかけになったそうです。
目次
長期入院は危険…高齢者が廃用症候群になったらどうする?
高齢者は身体能力の衰えが早く、脳梗塞による入院などで1週間寝たきりの状態が続くと約10%〜15%の筋力が失われるとされています。
そのため高齢者が長期入院したり、寝たきり状態や住環境に不便があったりする場合も高齢者は外出するのが億劫になってしまうので、危険な廃用症候群が発症してしまう可能性が高くなります。
廃用症候群の治療には、萎縮した筋肉を動かす運動が必要なので、初期のリハビリでは、散歩をする程度の運動や、エレベーターを使わずに階段を上るなど日常生活に運動を取り入れてみるのがおすすめです。
ラジオ体操に毎日取り組んだり、ベッドに横になっているときでも「寝たまま足首を動かす」など気がついたときに体を動かすと効果的でしょう。
また、排泄や食事など基本的な身の回りの簡単な作業は、自分でできるようにサポートしてもらいながら行うと認知機能の衰えが穏やかになります。
筋肉を維持するためにはリハビリが最も有効なので、「仰向けになり、片足ずつ上げる運動」や「座った状態でつま先を上げる」など無理のない範囲で行いましょう。
歩けないなら歩くしかない|廃用症候群を克服した60代女性の声
脳梗塞による入院で廃用症候群を患っていたAさんは、「入院前と比べて運動時に疲れやすくなった」「物を持って移動する筋力がないので買い物も満足にできない」このような悩みを抱えていました。
退職後に生活していくための貯金を増やしたいけれど、仕事するときにも杖が必要なので満足に働くこともできません。
そんなとき、Aさんは手段を選ばず回復したいという考えから、まずは生活していくための筋力をつけるためにも自費訪問リハビリの施設に問い合わせしてみました。
「歩けないなら歩くしかない」覚悟を決めていたAさんのリハビリは順調に進み、長距離の移動には車椅子を使用しますが、仕事中は「つかまりながらやる方法」を教えてもらいました。身体的改善だけでなく心身のフォローもしてもらい、「感謝の気持ちでいっぱい」とのことです。
自費訪問リハビリは「なるべく早く回復したい」希望を叶えます!
現在の医療保険の制度では、脳血管障害では150日、高次脳機能障害を伴う重篤な脳血管障害でも180日までと、リハビリの期間が決められています。長くても180日程度しかリハビリを受けられないため、生活していくための動きが難しくても期間が過ぎればリハビリ終了です。
しかし自費訪問リハビリに、リハビリ期間の制限はないので、60代女性Aさんのように「なるべく早く回復したい」「症状が改善されるなら手段を選ばない」このような人向きの廃用症候群の改善方法と言えるでしょう。
まとめ
「生活不活病」ともいわれる廃用症候群は、病気やケガによる入院で長期間寝たきり状態になると発症しやすくなる疾患です。
「少し歩いただけで息切れする」「ちょっとした段差で転びそうになった」という経験があれば、筋肉の量はほぼ確実に減っているでしょう。
いつまでも自分の足で元気に動き回ったり、まだまだ現役で仕事をしたりしたい方は、日常生活に運動を取り入れて若々しい体を保ちましょう!