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「退院後なのに体力回復しない…」そんな時に役立つ在宅生活のポイント3つ

2023.3.31

病気やケガなどで長期入院になり、リハビリ期間を経て退院しても体力の低下を感じる方はとても多いです。「治療に専念したのに…」とがっかりすることもあるかもしれません。

しかし、退院してから体力低下を感じるのは当然のことなのです。大事なのは、退院後にどうやって体力回復をするのかということ。それには、在宅生活における心構えが必要です。

今回は、退院後の在宅生活で体力回復をするポイントや心構えをご紹介します。もしも退院後の体力低下でご自身や周りの方がお悩みであれば、ぜひ参考にしてみてください。

退院後に運動能力が落ちるのは当たり前!体力回復に向けた心構え

退院後 体力回復2 1 1024x666 - 「退院後なのに体力回復しない…」そんな時に役立つ在宅生活のポイント3つ

病気・ケガにかかわらず、なんらかの事情で入院生活を終えると、ほとんどの方が体力低下を感じます。なぜ退院後の生活には体力回復が必要になるのでしょうか?

ここでは、退院後に体力が低下する理由と、体力回復に向けた心構えをご紹介します。

なぜ退院直後は運動能力が落ちるのか?

そもそもなぜ退院後に運動能力が落ちてしまうのでしょうか?それは、安静期間中に落ちた体力をリハビリ期間では取り戻せないからです。

長期入院であれば、入院期間中にリハビリをしてある程度歩行機能などを取り戻せたことでしょう。しかし、その前の安静期間中は、ご自身が思っているよりも筋肉が落ちたり衰えたりします。

リハビリを開始した直後は、思ったよりも身体が動かないような感覚を覚えたかもしれません。その筋肉は、リハビリ期間で取り戻すことができないのです。

退院直後の「生活混乱期」に注意!

もう一つ体力低下を感じる理由は「生活混乱期」という時期です。

入院が必要な疾患・病気には基本的に「急性期」「回復期」「生活期(維持期)」の3段階に分かれています。「生活混乱期」は回復期と生活期の間、退院直後の期間を指します。

この生活混乱期は、退院直後の環境の変化により、いっそう体力の消耗をしてしまう期間です。日常的にできていたことができなくなったことを実感し、心理的にも消耗することが多くなります。

体力が落ちても「当たり前」だと思うことが重要

退院後の体力回復には、生活混乱期を乗り越えることが必要になります。それには、ご自身が「今体力が落ちているのは当たり前なんだ」と思うことが大切です。

この時期に「できなくなったこと」を実感してショックを受け、無理にやろうとして疲れてしまうという方も多いです。

無理にできなくなったことをやろうとせず、少しずつやれることを見つけて増やしていくことが重要になります。それには、「今できないのは当たり前」と思うことが重要になるのです。

参考:がん情報サービス「第2章療養生活のためのヒント」

【ポイント1】退院後の体力回復はできることからコツコツと

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では、実際に退院後の体力回復に向けたポイントについてご紹介します。

現状できることとできないことを見極める

まず1つ目のポイントは「できることからコツコツやること」です。それには、今現在自分ができることとできないことを見極めると良いでしょう。

例えば家事です。特に女性の場合、退院後にいつも通りの家事をしようとしても体力的にできなくなったり遅くなったりして、ショックを受けることが多くなっています。

しかし、まずは全部やろうとせず、今の自分ができることとできないことを見極めていきましょう。

介護・介助側も助ける準備を

ご自身以外に、介護・介助側にも心構えが必要です。ここで重要なのは、すべてを手伝おうとせず「助ける準備をしておく」ということ。

やることすべてに手助けをする必要はありません。しかし、助けを求められたらすぐ手伝えるようにしましょう。また、助けを求めやすいようにコミュニケーションを取るようにしてください。

ご自身も、頼る時はご家族や介助者に頼る勇気が必要になります。頼りやすいようにしておくのが重要です。

【ポイント2】今できる軽い運動で退院後の体力回復を促進!

退院後 体力回復4 1 1024x684 - 「退院後なのに体力回復しない…」そんな時に役立つ在宅生活のポイント3つ

2つ目のポイントは、軽い運動で退院後の体力回復を促進することです。それには、ラジオ体操などの強度の低い運動が良いでしょう。

ラジオ体操など強度の低い運動から始める

ラジオ体操といえば夏休みの小学生というイメージが強い方は多いかもしれません。しかし、ラジオ体操こそ退院後の体力が落ちた方に適切な運動です。

全体として運動強度が低く、座ってできる体操もあります。もし外に出かける機会が少ないのであれば、毎日1周はしてみると身体が徐々にほぐれていきます。

疲れを感じたら昼間でもしっかり休むことが重要

リハビリや現状できる家事で疲れてしまったら、昼間であっても身体を休めるようにしましょう。

ある程度「今の自分の身体はとても疲れやすい状態である」と割り切る必要があります。気持ちを切り替え、今は少しずつ休むべきだということを言い聞かせながら、少しずつできることを増やしていきましょう。

【ポイント3】理学療法士の力を借りて退院後の体力回復の助けに

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退院後の体力回復に役立つ最後のポイントとして、身体機能のプロである理学療法士の力を借りるという手段があります。ここでは、具体的に言うとどういった手段をとればいいのかを解説します。

身体のプロならではの体力回復プログラム

理学療法士の力を借りる、というとスポーツ整復や若い人のイメージが大きいかもしれません。しかし、病気・ケガ・年齢問わず、理学療法士は人体に関するプロフェッショナルです。

現在病気で失った体力をどうすれば取り戻せるのかは個人によって違います。疾患や症状に合わせて体力回復のプランを打ち出せるのは、自分の試行錯誤よりプロフェッショナルであることが多いです。

通所リハビリ・訪問リハビリでも可能

理学療法士のようなプロフェッショナルに力を借り、日常動作以上の運動機能を取り戻すにはリハビリが適しています。

この場合のリハビリは、通所・訪問どちらでも可能です。どちらの場合でも理学療法士が在籍している場合が多く、また医師の指示さえあれば症状・疾患に合わせたリハビリプランを立ててもらえます。

もし自分だけでは体力回復の目処がつかないのであれば、プロフェッショナルの手を借りましょう。64歳以下の方でも、訪問リハビリなどで運動機能を取り戻した例も多いです。ぜひ、外部の手を借りることも検討してみてください。

まとめ

退院後の運動能力低下は、介護業界・リハビリ業界でも問題となってきました。その原因の一つとして、生活混乱期があります。

生活混乱期における環境の変化や日常生活におけるできる・できないのギャップなど、長い入院生活を送ってきた患者さんにとって大きな壁となる物が多いです。

大事なのは「退院後は体力が低下してもおかしくない、体力回復に努めよう」とご自身に言い聞かせることです。

できていたことができなくても、おかしなことではありません。ご自身の心持ちと周囲のサポートで、退院後の生活混乱期を乗り越えていきましょう。

執筆監修 佐々木 寛時

執筆監修 佐々木 寛時

1993年 岩手県盛岡市生まれ。
2015年4月 理学療法士 国家資格取得
2015年4月~2019年 回復期リハビリテーション病院
2020年1月~2022年6月 訪問看護リハビリステーション
2022年7月 自費リハビリ ネクストステップス 設立

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