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疼痛にはリハビリが効果的! 高齢者に多い慢性疼痛の原因や治療法を解説

2023.3.14

厚生労働省の発表によると、肩こりと腰痛が男女ともに自覚症状の第1、2位を占めていることからも慢性的な痛みに苦しむ人は多いです。

原因のわからない慢性的な疼痛症状がある場合、リハビリなどを行わず痛みを放置すると悪化したり、うつ状態になってしまう人もいます。痛みを楽観視せずに医療機関で診療してもらうことで、痛みが早期解決につながる可能性もありますよ。

今回は、慢性疼痛の種類や4つの効果的なリハビリテーションについてご紹介します。

放置すると抑うつ状態になる場合も…慢性疼痛の特徴や種類

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痛みが慢性化してしまうと、睡眠障害に陥ったり痛みが増幅してしまう場合もあるので注意が必要です。また、ストレスが原因で慢性疼痛を発症してしまうケースもあるので見ていきましょう。

歳を重ねるごとに増える|慢性疼痛(まんせいとうつう)とは

慢性疼痛とは、数ヶ月から数年にわたって持続したり再発を繰り返したりする痛みのことです。

慢性疼痛がある人は、疲れを感じやすく睡眠障害や食欲減退などの問題が歳を重ねるごとに徐々に発生し、リハビリなどを行わず痛みを放置したり長く続くと、不安や恐怖から抑うつ状態になってしまうケースもあります。

一旦痛みを感じると、神経や血管に刺激が伝わることで血流が悪くなり、痛みの原因が蓄積してますます憎悪してしまう可能性もあるので、早めに痛みを軽減させていくことが重要です。

慢性疼痛の種類

慢性疼痛にはいくつかの種類があり、そのなかの一つに「神経障害性疼痛」というものがあります。神経障害性疼痛とは、ケガや病気で傷ついた神経が異常に興奮して起こる痛みで、脊髄損傷や脳卒中などによる神経の損傷・切断や、糖尿病の合併症による神経障害などが原因とされています。

「中枢性疼痛」は、脳や脊髄の病気や損傷が原因で起こります。中枢神経は、全身から集まってくる情報を処理したり発信しているため、痛みの刺激がないのに痛いと感じることがあります。

ストレスや不安など精神的問題で生じる痛みが「心因性疼痛」です。病気や痛みに対する不安や恐怖、職場や家庭環境でのストレスやリハビリがうまくいっていない不安なども心因性疼痛の要因となります。

疼痛の治療法は?リハビリや認知行動療法など4つの方法を紹介

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疼痛の治療法としてリハビリがよく知られていますが、薬物療法や神経ブロック療法などもあるので紹介します。

疼痛の治療法①薬物療法

慢性疼痛における薬物療法には、非ステロイド性消炎鎮痛薬や、アセトアミノフェンなど一般的な鎮痛薬以外にも、鎮痛補助薬と呼ばれる抗うつ薬などが用いられます。

強い痛みがある場合には、オピオイド鎮痛薬というものが使用される場合もありますが、腎不全や肝疾患など特定の病気を持っている人の場合、眠気や吐き気など副作用が発生しやすくなるので、医師の投与スケジュールに従って使用するのが効果的です。

疼痛の治療法②リハビリ

慢性疼痛のリハビリテーション(理学療法)は、疼痛の緩和、循環の改善、筋力や可動性の回復を目的として運動を行います。

理学療法士が一人ひとりに合ったリハビリプログラムを作成し、一緒に運動療法を行い、社会復帰のために早期の機能回復や疼痛緩和を目指す疼痛や機能障害に有効な方法です。

リハビリで筋肉や骨の衰えを改善し、身体・精神的な回復を通して生活の質を向上させましょう。

疼痛の治療法③神経ブロック療法

神経ブロック注射は、炎症のある神経やその周辺に局所麻酔薬を注入する疼痛のリハビリ以外の治療法です。注射によって痛みの伝わる経路を遮断して疼痛の症状を緩和し、血流や筋肉のこわばりを改善させます。

一時的な麻酔効果だけでなく、興奮して過敏になった神経を落ち着かせ患部の状態を改善する効果もあります。

また、注射以外にも、神経を凍結する方法や神経を高周波電波で焼き切る神経ブロック療法があります。

疼痛の治療法④認知行動療法

慢性疼痛のリハビリ以外の治療法に、認知行動療法というものがあります。認知行動療法とは、単に痛みを取り除くというより、痛みを抱えながらも人生を豊かにする技術を身につける方法です。

元々、認知行動療法は、うつ症状がある人などを対象に発展してきた治療法ですが、慢性疼痛の治療にも有効であることがわかっています。

痛みについての勉強や、リラクゼーションなどを通して、疼痛による日常生活の不自由さやネガティブな考えを軽減し、痛みとの上手な付き合い方を学びます。

疼痛のリハビリはどんな運動?しっかり行えば生活の質がアップ!

疼痛 リハビリ4 1 1024x638 - 疼痛にはリハビリが効果的! 高齢者に多い慢性疼痛の原因や治療法を解説

慢性疼痛の治療にはリハビリが効果的です。バランス運動や歩行訓練など運動の種類や目的について見ていきましょう。

床ずれリスク減少|関節可動域訓練

脳卒中を起こしたり、寝たきりの生活が長くなると関節を動かせる可動域が狭くなりますが、関節可動域が狭くなることで、運動能力が低下し、皮膚の損傷や床ずれを起こす場合もあります。

まず、理学療法士が関節の動く角度を測定し、可動域が狭くなった原因を特定します。原因が筋肉が硬くなったことであれば、関節のストレッチを行い、靭帯や腱が弱くなったことが原因であれば、手術が必要か検討していく慢性腰痛のリハビリ方法です。

筋肉強化・バランス運動訓練

慢性疼痛の治療のためのリハビリにおいて、筋力強化は、筋肉がとても弱っている場合なら抵抗を弱めにして、ストレッチバンドや重量を使いだんだんと抵抗を増やしていきます。

そしてバランス運動は、脳卒中など脳の損傷が原因で平衡感覚に障害がある人向けの運動です。平行棒に患者がつかまり、身体を左右に揺らしたり体重を前後に移動させたりなどの運動をマスターしたら、歩行訓練などの運動に移行していきます。

歩けることが目標|歩行訓練

疼痛のリハビリで患者が自力でバランスをとれるようになったら、歩行訓練を行います。平行棒を使った歩行訓練から開始し、歩行器などの補助具を使った歩行訓練へと進みます。

水平な場所を安全に歩けるようになったら、段差を超える訓練や階段を昇降する訓練を始めます。階段を上るときは、けがをしていない方の脚から踏み出し、下りるときは、けがをした方の脚から踏み出すと安全に昇降できるでしょう。

リハビリのゴールになる場合も|移乗訓練

多くの疼痛患者にとってリハビリのゴールは、移乗訓練といわれています。ベッドから椅子、車椅子からトイレなど、一人で安全に移乗できることは、自宅で生活していくにあたって必要不可欠です。

歩行ベルトやハーネスなどの器具を使って、片足または両足で体重を支えられるか、十分にバランスをとれるかなどの技術を磨きます。

参考:J-STAGE「高齢者のリハビリテーション」

まとめ

慢性疼痛に効果的なリハビリや治療法についてお伝えしました。高齢者に多い慢性疼痛ですが、最近では神経ブロック療法や認知行動療法など治療法の選択肢も増え、長年の痛みを改善させることに成功した人も増えてきています。

リハビリにもたくさんの種類があり、以前と同じように充実した生活ができるまでの道程は長いように感じられますが、一つ一つできることからこなしていくことで、自信につながり、その積み重ねが生活の質を向上させるでしょう。

執筆監修 佐々木 寛時

執筆監修 佐々木 寛時

1993年 岩手県盛岡市生まれ。
2015年4月 理学療法士 国家資格取得
2015年4月~2019年 回復期リハビリテーション病院
2020年1月~2022年6月 訪問看護リハビリステーション
2022年7月 自費リハビリ ネクストステップス 設立

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