理学療法士のリハビリブログ

対応エリア:東京23区

※区外の地域の方でもご相談可能です。

電話03-6869-0323

受付時間:平日 9:00~18:00

リハビリブログ BLOG

ネクストステップスであなたの症状も改善。 ネクストステップスであなたの症状も改善。
リハビリテーション

退院後のリハビリはどう継続する?デイケアと訪問のメリット・デメリット

2023.1.24

病気や怪我で長期入院をされていた方は、退院直後が重要な時期だといわれています。退院直後に体力の低下を感じる方が多いからです。

たとえ入院中にリハビリをしていたとしても身体の動かしづらさを感じる方は少なくありません。それを改善するためには、なるべく早くリハビリを始めるほうが良いでしょう。

では、なぜ退院後は身体機能が低下するのでしょうか?また退院後のリハビリの選択肢はどうすればよいのでしょうか?

ここでは退院後のリハビリが必要な理由と、退院後に利用できるリハビリのメリット・デメリットについて解説します。

「入院中はできていたのに…」退院後のリハビリは速さが重要

退院後 リハビリ2 1 1024x681 - 退院後のリハビリはどう継続する?デイケアと訪問のメリット・デメリット

そもそもなぜ退院後に身体機能が低下してしまうのでしょうか?ここでは、退院後に迅速なリハビリ開始が必要な理由を解説します。

なぜ?退院後に身体機能が低下する理由

入院中にリハビリを行っていても、退院後に身体機能の低下を感じる理由には「生活混乱期」が深く関わっています。

「生活混乱期」とは、急性期(入院直後)、回復期(入院リハビリ)から続く、退院直後の期間です。本来は回復期の後に生活期となりますが、近年では生活混乱期の存在が考えられています。

回復期とは違い、自宅ではリハビリ設備が整っていません。また、介助者が日常の助けを行ったり、環境の急激な変化や移動距離の低下が引き起こされます。その結果、生活混乱期では身体機能の低下を招きやすくなるのです。

退院直後は早急なリハビリ開始が必要

生活混乱期の身体能力低下をできるだけ引き起こさず、安定して生活期に移行するには早急なリハビリ開始が必要になります。

生活混乱期はただでさえ退院後の環境の変化が著しい時期です。介助者側としてもこの期間にリハビリ先を探すのは難しいかもしれません。

実は入院中から退院後のリハビリ先について検討できます。これによってスムーズな生活期リハビリへの移行ができる上、退院してから慌ててリハビリ先を探すということもなくなります。

退院後のリハビリは入院中から検討できる

デイケアセンターや訪問リハビリの中には、入院中から退院後のリハビリについて話し合いができる施設もあります。

退院直後のスムーズなリハビリ移行に役立つだけではありません。入院先のリハビリスタッフと退院後のリハビリスタッフが、症状やリハビリ内容について共有できます。結果として、より綿密なサポートを受けられるのです。

さらに、退院直前に居宅訪問を行い、入院先のスタッフと共に自宅環境を確認することも可能です。退院後のリハビリ先を入院中から探しておくと、生活混乱期の身体能力低下を防ぐことができるでしょう。

参考:回復期リハビリテーション病棟患者の退院後日常生活 活動変化の特徴と関連因子

【デイケア編】退院後通えるリハビリ施設のメリット・デメリット

退院後 リハビリ3 1 1024x684 - 退院後のリハビリはどう継続する?デイケアと訪問のメリット・デメリット

では、退院後に利用できるリハビリ施設のそれぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。まずはデイケアです。

【メリット】介護保険適用可能な施設が多い

デイケア(通所リハビリテーション)には、以下のメリットがあります。

  • 介護保険適用可能な施設が多い
  • 施設内に医師が常駐
  • 外出機会が増える
  • リハビリ設備を利用できる

施設に通うリハビリのため、自然と外出時間が増え身体を動かす機会も増えます。医師の他にも理学療法士や作業療法士が常駐していることが多いため、運動療法でのリハビリも可能な場合です。

【デメリット】選択肢が限られることも

反面、デイケアにもデメリットや不便な点もいくつかあります。

  • 65歳以上で要介護1~5もしくは要支援1~2を受けていなければいけない
  • 主治医から診断を受けていなければいけない
  • デイケア施設が限られている



介護保険適用内でも、要介護認定を一定ランクで受けていなければ利用できません。40歳~64歳で要介護認定となった場合でも、指定された特定疾病でなければいけないという制限もあります。介護保険適用となっても、制限があるという点には注意が必要です。

コミュニケーションを通じたリハビリも可能に

デイケアの最大のメリットは、家族以外とのコミュニケーションを通じたリハビリが可能になる点です。

生活期になると、外出機会が減って家族もしくはケアマネージャーとのコミュニケーションが主になります。しかし、身体機能の回復には心理面も重要です。

デイケアであれば、施設で他の利用者の方とコミュニケーションを取る機会もでき、心身ともに機能回復することが期待できます。

【訪問編】退院後に利用可な訪問リハビリのメリット・デメリット

退院後 リハビリ4 1 1024x682 - 退院後のリハビリはどう継続する?デイケアと訪問のメリット・デメリット

デイケアとは反対に位置するのが訪問リハビリです。ここでは、退院後に行う訪問リハビリのメリット・デメリットについて解説します。

【メリット】患者さんに合わせた多様なリハビリ内容

訪問リハビリには、デイケアとは違ったメリットがあります。

  • 自宅でリハビリが可能
  • 通所が難しくてもリハビリが受けられる
  • 1対1の細やかなリハビリプランが立てられる
  • 介護者に対しての支援も可能

デイケアとの最大の違いは、自宅にいながら患者さんに合わせたリハビリプランを立てられるという点です。ご自宅に訪問するため、自宅環境を直接拝見し、環境に合わせたリハビリやアドバイスもできます。

【デメリット】介護保険適用不可な場合が多い

訪問リハビリにも以下のようないくつかのデメリットがあります。

  • 年齢によっては介護保険適用不可
  • リハビリ機器が利用できない
  • 他のリハビリ患者との交流はほぼなし



要介護認定された65歳以上の高齢者であれば、基本的に介護保険を適用可能です。しかし、64歳以下の場合は保険適用ができない場合も多くなります。

主にケガなどで入院し、生活期の機能回復を試みる場合です。例えば、要介護認定を受けていない、なおかつ運動機能を取り戻すためのリハビリであれば介護保険適用ができません。

介護者の日常介護方法についても指導可能

訪問リハビリの大きなメリットの一つとして、主な介護者の日常介護についての指導も可能な点があります。

入院中に介護について説明を受けていても、わからないことやできないことも多いでしょう。訪問リハビリであれば、リハビリ職の担当者が自宅の状況を見ながら介護・介助について直接指導できます。

寝たきりや移動が難しい患者さんであっても、日常介護をよりやりやすくする方法を提案できることが多いです。介護者の助けにもなるという点では非常に助かる場合も多いでしょう。

まとめ

退院後のリハビリには、デイケアと訪問リハビリという選択肢があります。いずれも入院中から相談し、退院後のリハビリについて話し合うことが可能です。

例えば、日常での移動が難しい場合は訪問リハビリが適しています。歩行ができる範囲まで回復できるのであれば、デイケアで更に機能回復を試みるのも良いでしょう。

患者さんの疾病やリハビリの状況次第で、どちらのリハビリが適しているのかは異なります。これを退院後に探すのは非常に大変です。主治医と相談し、適切なリハビリを入院中から検討できるようにしましょう。

執筆監修 佐々木 寛時

執筆監修 佐々木 寛時

1993年 岩手県盛岡市生まれ。
2015年4月 理学療法士 国家資格取得
2015年4月~2019年 回復期リハビリテーション病院
2020年1月~2022年6月 訪問看護リハビリステーション
2022年7月 自費リハビリ ネクストステップス 設立

あなたにおすすめの記事

リハビリテーション

脳出血から回復する過程で注意すべきポイントとは?リハビリ内容を段階ごとに解説

2023.6.27

リハビリテーション

運動失調はリハビリで悪化を防ぐ! 4つの種類や効果的なリハビリを解説

2023.6.16

リハビリテーション

日常生活に支障をきたす前に!首下がり症候群の治療やリハビリとは

2023.7.28

リハビリテーション

腰痛や歩行障害に悩む人必見!トーマステストの目的や方法・効果的なストレッチ

2023.6.9

リハビリテーション

ヘルニアにはリハビリが重要!億劫にならない自費訪問リハビリとは?

2022.9.30

リハビリテーション

変形性膝関節症は改善できる?リハビリでできること・できないこと

2022.10.1

おすすめの記事をもっと見る

今、読まれている記事

Daily

Weekly

Monthly

リハビリの料金相場ってどのくらい? 自費...

2023.02.14

退院後の体力回復には食事が重要?健康な生...

2023.05.02

「退院後なのに体力回復しない…」そんな時...

2023.03.31

入院中の筋力の低下を回復するために必要な...

2023.06.30

脳出血で後遺症なしの確率は低い?寝たきり...

2023.07.14

腰椎圧迫骨折はリハビリで寝たきり生活予防...

2022.10.14

寝たきり生活が長く筋力低下が心配…全身が...

2023.04.14

脳内出血の回復率や再発率ってどのくらい?...

2023.05.19

脳出血の半身麻痺は治るの?後遺症へのアプ...

2023.06.23

筋スパズムにリハビリは効果的?症例や実際...

2023.04.18

リハビリの料金相場ってどのくらい? 自費...

2023.02.14

退院後の体力回復には食事が重要?健康な生...

2023.05.02

「退院後なのに体力回復しない…」そんな時...

2023.03.31

脳出血で後遺症なしの確率は低い?寝たきり...

2023.07.14

脳内出血の回復率や再発率ってどのくらい?...

2023.05.19

腰椎圧迫骨折はリハビリで寝たきり生活予防...

2022.10.14

入院中の筋力の低下を回復するために必要な...

2023.06.30

寝たきり生活が長く筋力低下が心配…全身が...

2023.04.14

健康な体を保ちたい…退院後の筋力トレーニ...

2023.01.17

歩行リハビリって何をするの?4ステップの...

2022.10.11

リハビリの料金相場ってどのくらい? 自費...

2023.02.14

退院後の体力回復には食事が重要?健康な生...

2023.05.02

「退院後なのに体力回復しない…」そんな時...

2023.03.31

腰椎圧迫骨折はリハビリで寝たきり生活予防...

2022.10.14

脳出血で後遺症なしの確率は低い?寝たきり...

2023.07.14

脳内出血の回復率や再発率ってどのくらい?...

2023.05.19

健康な体を保ちたい…退院後の筋力トレーニ...

2023.01.17

歩行リハビリって何をするの?4ステップの...

2022.10.11

筋スパズムにリハビリは効果的?症例や実際...

2023.04.18

寝たきり生活が長く筋力低下が心配…全身が...

2023.04.14

ネクストステップスであなたの症状も改善。

長く読まれている記事

リハビリの料金相場ってどのくらい? 自費...

2023.02.14

退院後の体力回復には食事が重要?健康な生...

2023.05.02

腰椎圧迫骨折はリハビリで寝たきり生活予防...

2022.10.14

「退院後なのに体力回復しない…」そんな時...

2023.03.31

脳内出血の回復率や再発率ってどのくらい?...

2023.05.19

筋スパズムにリハビリは効果的?症例や実際...

2023.04.18

健康な体を保ちたい…退院後の筋力トレーニ...

2023.01.17

退院後の体力回復の期間の過ごし方とは?自...

2023.01.31

歩行リハビリって何をするの?4ステップの...

2022.10.11

脳出血で後遺症なしの確率は低い?寝たきり...

2023.07.14

ご利用者の声 CASE

膝,股関節,変形性関節症

【膝痛リハビリ】痛いっ!と言うことが自然と減った。膝の痛みに悩んだ40代女性

2022.9.13

膝,股関節,変形性関節症

【50代の変形性膝関節症】 新しい発見と生きがいを守る自費訪問リハビリ

2022.10.8

脳血管障害(脳梗塞・脳卒中)

【脳卒中リハビリ】小脳出血後のリハビリで外出に自信がついた小脳出血後の60代男性

2022.9.4

膝,股関節,変形性関節症

【変形性膝関節症リハビリ】膝痛に悩む60代女性・訪問リハビリで身体の柔軟性が向上

2022.9.2

脳血管障害(脳梗塞・脳卒中)

【廃用症候群リハビリ】寝たきりから趣味を楽しめる体に|廃用症候群を患った90代男性

2022.9.18

その他のリハビリ・難病

【ALSリハビリ】80歳・筋萎縮性側索硬化症進行性の病と未来への不安や希望

2022.9.15

ご利用者の声をもっと見る

体験予約

無料電話相談

体験プログラム0円

改善の一歩は無料体験から始まります

無料電話相談受付中

あなたの症状、お悩みをお聞かせください

受付時間:平日9:00~18:00

まずはお気軽にご相談ください CONTACT

対応エリア:東京23区

※区外の地域の方でもご相談可能です。

電話03-6869-0323

受付時間:平日9:00~18:00

〒105-0013 東京都港区浜松町2丁目2-15 浜松町ダイヤビル2階