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変形股関節症のリハビリ|股関節の痛みへの対処と治療方法を紹介

2023.1.10

股関節は、立つ・座る・歩くなど、人間の日常的な動作を担う重要な関節です。

関節の痛みを「仕方のないもの」として諦めている方も多いですが、治療やリハビリを行わないで放置しておくと、その辛さから不自然な身体の使い方をしてしまい、関節症の部分だけでなく他の箇所にも影響を及ぼしてしまいます。

関節の痛みは原因がはっきりとわかる病気なので、対処が可能です。脚の痛みから開放され、大きな喜びのある生活を実現しましょう。

今回は、変形股関節症のリハビリにはどんなものがあるのか、また治療方法について紹介します。

変形股関節症はリハビリで改善する?特徴や発症しやすい人

変形股関節症のリハビリ2 1 1024x681 - 変形股関節症のリハビリ|股関節の痛みへの対処と治療方法を紹介

変形性股関節症は、日本人女性に多いとされています。日本人女性に多いとされる理由や関節症が起こる原因を知って、予防やリハビリに役立てましょう。

股関節の骨が変形する|変形性股関節症とは

股関節は、骨盤と大腿骨から構成されている球関節ですが、変形性股関節症は、股関節を形成している関節軟骨や骨が長年使い続けたことですり減ってしまうことで起こる股関節の痛みと機能の障害です。

痛みや股関節の動く可動域の制限により、長時間立ったり歩いたりする日常的な動作に障害が出ます。変形股関節症が進行すると、場合によっては常に傷んだり、寝ている時の痛みに悩まされたり、リハビリ時に痛むこともありますよ。

変形性股関節症は日本人女性に多い

正常な股関節は、お椀の形をした臼蓋とボールの形をした骨頭が合わさった形をしていて、お椀の中でボールがくるくる動くことで人間は歩くことができます。

日本人女性には、このお椀部分が生まれつき小さい人(臼蓋形成不全)がいます。お椀が小さいためにボールがはみ出してしまうことで、軟骨や骨に負担をかけてしまい、変形性股関節症を発症する人が多くいるのです。

リハビリの必要性

股関節のお椀が小さい人は、お椀の中のボールが不安定になりやすい傾向にありますが、臀筋群(でんきんぐん)と呼ばれているお尻や太ももの筋肉で安定させています。

しかし、股関節の痛みのために足をかばい、使わなくなって臀筋群などの筋力が低下することで、ボールがお椀の外にこぼれてしまうと、さらに関節の痛みにより筋力の低下をまねくという悪循環になってしまいます。

その悪循環を断つために、変形性股関節症のリハビリが重要で、痛みが酷く歩行障害に陥っている場合でも日常生活に支障がない程度まで痛みを改善する人もいます。

変形股関節症のリハビリは何がある?目的は進行を遅らせること

変形股関節症のリハビリ3 1 1024x683 - 変形股関節症のリハビリ|股関節の痛みへの対処と治療方法を紹介

長年使い続けてすり減ってしまった関節軟骨は元には戻りませんが、手術以外の治療でも進行を遅らせることは可能です。変形性股関節症の保存療法について見ていきましょう。

保存療法の種類

手術以外の治療全般を「保存療法」といいます。変形性股関節症の患者さんにはまず保存療法を勧められることが多いです。保存療法は、生活上の股関節に対する負担を減らし、股関節の負荷を身体で補える筋力をつけ、痛みを軽減しつつ進行を遅らせることが目的です。

保存療法においては、生活習慣を改善することも大切です。股関節にかかる負担を軽減するために、肥満を改善したり、洋式の生活を心がけることなども、変形股関節症のリハビリをするにあたって必要なことです。

運動療法(リハビリ)の種類

保存療法で行うリハビリは、主に股関節周りの筋力を強化します。股関節周りの筋力を強化することで、関節への負荷を軽減させたり、不安定な股関節の動きを改善する効果があります。

具体的に股関節の可動域拡大のためのストレッチや筋力訓練、プールでの歩行訓練などを行います。特にプールでの歩行訓練は、浮力により股関節の負担が軽減されるため、陸上ウォーキングより変形性股関節症のリハビリとして非常に有効です。

強い痛みは薬物療法で対処

急に生じた強い痛みや末期の強い痛みは、消炎鎮痛剤(抗炎症薬)を用いた薬物療法を行い、痛みを和らげます。

一般的に「痛み止め」と呼ばれていますが、炎症を抑える薬でもあるので、炎症が抑えられた結果痛みも減少します。

薬で痛みが抑えられたとしても、無理して激しいトレーニングや変形性股関節症のリハビリを行うと症状が悪化する可能性もあるので、薬は医師の指示に従って適切に使用しましょう。

参考:名古屋市立大学整形外科「変形性股関節症に対する保存療法」

症状が改善されない場合は…手術療法&術後リハビリも検討

変形股関節症のリハビリ4 1 1024x683 - 変形股関節症のリハビリ|股関節の痛みへの対処と治療方法を紹介

保存療法を行っても症状の改善が見られない場合、手術療法が行われます。手術の種類や術後リハビリはどのようにして行われるのかを知って、実際に手術を行う際の心構えをしておきましょう。

手術療法の種類

変形性股関節症におけるリハビリなどの保存療法で症状が軽減されない場合は、痛みの程度や生活の不便さ、年齢などを考慮したうえで「手術するかどうか」が検討されます。

変形性股関節症の手術療法は、大きく分けて二つあり、自分の関節を温存する「関節温存手術」と関節を人工のものに変える「人工股関節置換術」があります。

術後リハビリの内容

変形性股関節症の術後入院期間の平均は約一ヶ月で、医師とリハビリスタッフの指導のもとリハビリを行っていきます。術後に行われる4つのリハビリについて説明します。

・循環改善運動:

ふくらはぎの筋力維持や下肢の血行促進のために行う、足首を動かすなどの運動

・関節可動域訓練:

脱臼を予防しながら関節が固まらないように行い、患者さんに足を動かす自信を付けてもらう訓練

・筋力訓練:

筋力低下を予防するために、屈伸・伸展運動などを行い股関節周囲の筋肉を向上させます。

・歩行訓練:

歩行訓練は、患者さんの荷重状況に合わせて、松葉杖や歩行気を使うかなど訓練強度が判断されます。荷重をかけることができるようになれば、退院に向けての歩行訓練を行います。

日常生活の注意点

日常生活では、脱臼肢位(脱臼しやすい姿勢)を回避しながら関節に負担のかからない無理のない生活を心がけましょう。

例えば、ベッド上で寝返りを打つ場合も、手術した股関節に負担をかけないように外転枕(人工股関節全置換手術後に脱臼予防を目的として使用される装具)やタオル等を用いて脱臼肢位にならないように注意します。

ベッドから車椅子へ移動するさいにも、手術していないほうの健康な下肢を軸足にして行ったり、床へ座り込むさいにも、手術していないほうの膝を床についてから術側下肢を股関節が内転しないように体を回すなど注意が必要です。

まとめ

変形性股関節症に対するリハビリの必要性や治療方法について紹介しました。変形股関節症を発症したらリハビリに取り組むことは大切ですが、いかに股関節に負担をかけないように行動するかも重要です。

リハビリを行う際にも、ストレッチで筋肉をほぐしてから水中ウォーキングや軽いウォーキングなど負担の少ないトレーニングを行いましょう。痛みがあるときは、無理をせずリハビリをお休みして医師に相談してください。

執筆監修 佐々木 寛時

執筆監修 佐々木 寛時

1993年 岩手県盛岡市生まれ。
2015年4月 理学療法士 国家資格取得
2015年4月~2019年 回復期リハビリテーション病院
2020年1月~2022年6月 訪問看護リハビリステーション
2022年7月 自費リハビリ ネクストステップス 設立

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