効果的な介護リハビリで生活目標を達成!セカンドオピニオンの利用方法
みなさんの中には、介護のリハビリだけでは自分の理想の生活が実現できないと感じている人もいるでしょう。リハビリが同じ内容で長く続くと、やる気をなくしてしまい、続けられなくなることもあります。
そんなときは、セカンドオピニオンを利用してみましょう。 他の専門家の意見を聞くことで、リハビリの選択肢を増やしたり、現在のリハビリ内容やこれからの目標を見直す機会になります。
介護リハビリのセカンドオピニオンの受け方や、いろいろなリハビリの種類を知って、 自分が納得できる方法を選べるようになりましょう。
目次
介護リハビリに不満がある場合はセカンドオピニオンを検討しよう
介護リハビリは長期的に続けられるいっぽうで、マンネリ化しやすいです。介護リハビリをより効果的にするためには、セカンドオピニオンを利用しましょう。介護リハビリの本来の目的とあわせて、セカンドオピニオンを受ける流れを解説します。
介護リハビリの目的とは
介護保険を利用して受けるリハビリが、介護リハビリです。要介護認定を受けている方が対象で、今ある心身機能を引き出し、自立した生活を目標とします。
高齢者は、機能低下により満足した生活が送れないと生活の質が低下したり、認知・精神機能が悪化したりします。より満足のいく生活を送るためのリハビリが行われるのが一般的です。
リハビリに満足できない場合の対処法
介護リハビリは機能維持が主な目的となりやすく、機能回復をしたい方や達成したいことがある方には物足りなくなるかもしれません。現在の介護リハビリに満足できない場合は、セカンドオピニオンや意見交換をするのがオススメです。
現在の担当スタッフとは違う視点で意見をもらうと、現在のリハビリの目標がはっきりしたり、どのような行動をすればご自分の目標に近づくかがわかります。
セカンドオピニオンを受ける流れ
介護リハビリを受けるには、介護認定を受けるさいに医師の意見書を提出します。現在介護リハビリを受けていて、別の施設や病院でセカンドオピニオンを受けたい場合は、意見書をもらった医師にまずは相談しましょう。
その際に、別の施設や病院でセカンドオピニオンを受けたい旨を話し、診断書・意見書・検査結果などの書類をもらいましょう。書類を持ってセカンドオピニオン外来を受診すると、スムーズに意見をもらえます。
医師の診察に行く手間を省きたい方は、私たちのような自費リハビリという選択肢もあります。自費リハビリでは、直接リハビリスタッフに意見を聞ける方法です。自費リハビリは内容の自由度が高いため、積極的に機能回復をしていきたい方のニーズに答えてくれます。
介護リハビリのセカンドオピニオンを受けるには選択肢を増やそう
介護リハビリのセカンドオピニオンを受けるには、準備が必要です。介護リハビリを受けられる施設やサービス、リハビリの種類を知っておくと、明確な意思を持ってセカンドオピニオンに臨めます。選択肢を増やしておくと、有意義な時間となるでしょう。
介護リハビリを受けられる施設
介護リハビリやセカンドオピニオンを受けたい場合、施設を探す必要があります。介護保険で利用できるのは、次の施設やサービスです。
- 介護老人保健施設
- 通所リハビリテーション
- 訪問リハビリテーション
- 訪問看護
これらの施設では、直接セカンドオピニオンが実施できない場合がほとんどです。まずは担当のケアマネージャーに相談して、リハビリの意見を聞いてみたい施設があることを伝えましょう。
また、介護保険を利用しない場合は自費リハビリを検討する方法もあります。自費なので費用はかかりますが、回数や時間の制限がなく、セカンドオピニオンまでの手続きが短く済むのが魅力です。
リハビリの種類
リハビリには種類があります。現在受けているリハビリと違う内容を受けたい場合は、希望のリハビリが受けられる施設かどうかで判断しましょう。
- 理学療法
…起き上がる・座る・立つ・歩くなどの基本動作のリハビリを理学療法士が行います。
- 作業療法
…食べる・着替える・料理をする・仕事をするなどの応用的な動作のリハビリを作業療法士が行います。
- 言語聴覚療法
…コミュニケーションや食事を飲み込む動作などのリハビリを言語聴覚士が行います。
- 生活リハビリ
…介護施設などで介護職員や看護師などが実施するリハビリです。生活環境を整えたり、動作の補助をして必要最低限の動作ができるようにサポートします。
リハビリには専門性がある
リハビリには種類があり、特に理学療法・作業療法・言語聴覚療法はそれぞれ専門性が異なります。施設やサービスによって、在籍している専門職が違ったり、使用できる器具が違ったりします。
セカンドオピニオンをするさいは、希望する生活ができるようなリハビリ専門職・施設から話を聞くとより効果的です。
介護リハビリのセカンドオピニオン後に施設を追加・変更する方法
介護リハビリのセカンドオピニオン後、そのまま続ける方と違う施設でのリハビリを希望される方がいらっしゃるでしょう。施設を変更したり、追加したりする場合はできるだけ早く行動できると、やる気が続きやすいです。セカンドオピニオン後に施設を追加・変更する方法をご紹介します。
介護保険を継続して利用する場合
介護保険を引き続き利用して、リハビリを受ける場合は施設の変更手続きをしましょう。担当のケアマネージャーに相談すると、手続きを行ってもらえます。変更を言い出しにくい場合は、地域包括支援センターや自治体の保健師に相談しましょう。
手続きには時間がかかるため、すぐに変更はできないかもしれません。変更したいと思い始めたら、相談しておきましょう。
よりアクティブなリハビリを追加する場合
機能の維持を目的とする介護リハビリでは満足できないけれど、現在のリハビリも継続したい方は、自費リハビリを追加する方法があります。保険適用外ですが、介護リハビリと併用が可能です。
自費リハビリサービスによっては、高齢者でもよりアクティブなリハビリができます。希望するリハビリ内容がある事業所でセカンドオピニオンを利用してみましょう。
まとめ|介護リハビリの効果をセカンドオピニオンで見直す
介護のリハビリは、主に体の機能を「維持」することが目的になりやすいと言われています。そのため、「もっと体の機能を回復させたい!」や「やりたいことがあるのに、今のリハビリでは物足りない」と感じる人もいるかもしれません。
そこで今回は、今行っている介護リハビリに満足できない場合にどうすればよいかを考えてみましょう。介護リハビリにおけるセカンドオピニオン(別の専門家の意見を聞くこと)や意見交換の重要性についてもお話しします。
もし現在、介護リハビリを受けていて「もっと自分に合ったリハビリがしたい」と思っているなら、別の施設や病院でセカンドオピニオンを受けたいことを伝えてみましょう。 そうすることで、新しいリハビリの方法や注意すべき点、よりアクティブなリハビリを行う手段などが見えてくるかもしれません。
セカンドオピニオンを受ける前に、リハビリに関する基本的な知識を頭に入れておくことも大切です。 そうすれば、専門家との話し合いがスムーズに進み、自分に合ったリハビリ方法を見つけやすくなります。
自分の体を大切にし、目標を達成するために、いろいろな意見を聞いてみることはとても重要です。ぜひ参考にしてみてください。